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ExcelのCOUNTIF関数で条件に合ったデータを簡単に数える方法【実例と豆知識付き】

Excelには数値をカウントする関数がたくさんありますが、特定の条件に合致するデータだけを数えたいときには、COUNTIF関数が非常に便利です。

この記事では、COUNTIF関数の使い方や、知っておくと役立つテクニックを紹介します。

COUNTIF関数とは?

COUNTIF関数は、指定した範囲内で特定の条件に合致するセルの個数を数える関数です。数値だけでなく、文字列や特定の基準に基づいてデータをカウントすることができます。

COUNTIF関数の基本的な構文

=COUNTIF(範囲, 条件)

  • 範囲: 条件を適用するセル範囲を指定します。
  • 条件: 数えるための基準や条件を指定します。例えば、数値の大小比較や特定の文字列などです。

実際の例

以下の表で、売上金額が100,000円以上のデータを数えたい場合、次のように入力します。

A B
名前 売上金額
田中 100,000
鈴木 150,000
佐藤 80,000
高橋 120,000

=COUNTIF(B2:B5, “>=100000”)

この場合、100,000円以上の売上金額が入力されているセルは「3つ」あるため、結果は「3」と表示されます。

COUNTIF関数の応用例

特定の文字列をカウントする

COUNTIF関数は数値だけでなく、文字列を条件にカウントすることもできます。例えば、名前が「田中」であるデータをカウントしたい場合は、次のように入力します。

=COUNTIF(A2:A5, “田中”)

この場合、A列で「田中」と一致するデータは1つだけなので、結果は「1」となります。

部分一致でカウントする

文字列が部分的に一致するセルをカウントすることも可能です。例えば、名前に「田」という文字が含まれているデータをカウントしたい場合は、次のように入力します。

=COUNTIF(A2:A5, “*田*”)

この場合、「田中」というデータが部分一致するため、結果は「1」となります。ここでの「*」はワイルドカードで、任意の文字列を表します。

数値の範囲を指定してカウントする

COUNTIF関数を使うと、数値の範囲に基づいてデータをカウントすることもできます。例えば、「80,000円以上120,000円以下の売上金額」をカウントしたい場合は、次のように入力します。

=COUNTIF(B2:B5, “>=80000”) – COUNTIF(B2:B5, “>120000”)

この場合、80,000円以上120,000円以下のセルは「2つ」なので、結果は「2」となります。

複数条件に基づくカウント: COUNTIFS関数

COUNTIF関数は1つの条件に基づいてデータをカウントしますが、COUNTIFS関数を使うと、複数の条件を指定してデータをカウントすることができます。

例えば、売上金額が100,000円以上かつ名前が「田中」であるデータを数えたい場合は、次のように入力します。

=COUNTIFS(A2:A5, “田中”, B2:B5, “>=100000”)

この場合、該当するデータが1つあるため、結果は「1」となります。

COUNTIF関数の便利な豆知識

ショートカットで手早くカウント

COUNTIF関数を手動で入力するのが面倒な場合、Excelのオートサジェストを活用すると便利です。関数の名前を入力し始めると、Excelが自動で関数名を提案してくれるので、それを選択するだけで簡単に関数を挿入できます。

文字列の大文字・小文字を区別しない

COUNTIF関数は、文字列の大文字と小文字を区別せずにカウントします。たとえば、「tanaka」と「TANAKA」は同じデータとして扱われます。

ワイルドカードの活用

COUNTIF関数では、ワイルドカードを使って柔軟な条件指定が可能です。

  • 「*」: 任意の文字列(例: “田中” は「田中」を含むすべてのデータ)
  • 「?」: 任意の1文字(例: “田?中” は「田○中」のようなデータ)

ワイルドカードを活用することで、部分一致や文字のパターンマッチングを行うことができます。

エラーメッセージを防ぐ

COUNTIF関数を使ってエラーメッセージ(#N/Aなど)が含まれるデータをカウントすると、エラーが発生することがあります。この場合、IFERROR関数と組み合わせることで、エラーを防ぐことができます。

例えば、エラーメッセージが発生した際に「0」を返すようにしたい場合は次のようにします。

=IFERROR(COUNTIF(A2:A5, “田中”), 0)

よくあるエラーと対処法

#VALUE!エラー

COUNTIF関数は、数値や文字列を正しく指定しないと#VALUE!エラーが発生することがあります。条件が正しく設定されているか、セル範囲に誤りがないか確認しましょう。

空白セル

COUNTIF関数は空白セルも条件に応じてカウントすることができます。例えば、空白セルの数をカウントしたい場合は、次のように入力します。

=COUNTIF(A2:A5, “”)

この場合、空白セルがカウントされます。

まとめ

COUNTIF関数は、Excelで特定の条件に基づいてデータをカウントする際に非常に強力なツールです。文字列の部分一致や数値の範囲指定など、幅広い用途に対応できるため、日々の作業で役立つでしょう。また、複数条件をカウントしたい場合にはCOUNTIFS関数を使うことで、より複雑なデータ集計にも対応可能です。

これらのテクニックを使って、Excelでの集計作業を効率化しましょう!