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Excel(エクセル)のROUND関数で数値を四捨五入しよう!【実例と便利なテクニック付き】

Excelを使っていると、数値を指定した桁数で四捨五入したい場面がよくあります。そのときに活躍するのがROUND関数です。この記事では、ROUND関数の基本的な使い方から、知っておくと便利なテクニックまでを解説します。

ROUND関数とは?

ROUND関数は、指定した数値を、指定した桁数で四捨五入するための関数です。整数にしたり、小数点以下の特定の桁数に丸めたい場合に使います。

ROUND関数の基本的な構文

=ROUND(数値, 桁数)

  • 数値: 四捨五入する対象の数値やセルを指定します。
  • 桁数: 数値を四捨五入する小数点以下の桁数を指定します。
    • 0を指定すると、整数に四捨五入します。
    • 正の値を指定すると、小数点以下のその桁数で四捨五入します。
    • 負の値を指定すると、小数点より左の桁を四捨五入します。

実際の例

例えば、次の数値があったとします。

A
123.456
789.123

これを小数点第2位で四捨五入したい場合、次のように入力します。

=ROUND(A2, 2)

この場合、A2セルの「123.456」は「123.46」と四捨五入されます。同様に、A3の「789.123」は「789.12」となります。

ROUND関数の応用例

整数への四捨五入

数値を整数に四捨五入したい場合は、桁数を「0」に指定します。たとえば、次のように入力します。

=ROUND(123.456, 0)

結果として「123」が返されます。小数点以下が切り捨てられるか切り上げられるかは、四捨五入の規則に従います。

小数点第3位で四捨五入する

特定の小数点以下の桁数で四捨五入したい場合、桁数を指定します。たとえば、小数点第3位まで四捨五入するには次のように入力します。

=ROUND(123.456789, 3)

この場合、結果は「123.457」となります。

桁数をマイナスにして10の位や100の位に丸める

ROUND関数では、桁数に負の数を指定すると、小数点より左の桁を丸めることができます。たとえば、100の位で四捨五入するには次のように入力します。

=ROUND(12345, -2)

この場合、「12345」は「12300」となります。10の位で四捨五入する場合は、桁数を「-1」にします。

桁数を指定して切り捨て・切り上げする

ROUND関数は四捨五入を行いますが、数値を常に切り捨てたい場合はROUNDDOWN関数、常に切り上げたい場合はROUNDUP関数を使います。

切り捨て(ROUNDDOWN

=ROUNDDOWN(123.456, 2)

この場合、「123.45」と結果が返されます(小数点第2位までの値で切り捨て)。

切り上げ(ROUNDUP

=ROUNDUP(123.456, 2)

この場合、「123.46」と結果が返されます(小数点第2位までの値で切り上げ)。

ROUND関数の便利な豆知識

数値の表示形式とは異なる

Excelでは、数値の表示形式で小数点以下の桁数を設定することができますが、これはあくまで表示上の設定であり、数値そのものは変更されません。
一方、ROUND関数は実際に数値そのものを四捨五入するため、計算結果に影響を与える場合があります。計算結果を正確にコントロールしたい場合は、ROUND関数を使うことをお勧めします。

ROUNDと四則演算の組み合わせ

計算式の結果を四捨五入したい場合、ROUND関数を組み合わせて使用できます。たとえば、次のように計算式全体を四捨五入することが可能です。

=ROUND(A2 * B2, 2)

この場合、A2とB2を掛けた結果を小数点第2位で四捨五入します。

通貨やパーセンテージの計算

通貨やパーセンテージを扱う場合、ROUND関数を使って計算結果を丸めることで、見やすいデータにすることができます。例えば、税金や割引率の計算などで、最終結果を小数点第2位で丸めることがよくあります。

=ROUND(A2 * 0.05, 2)

この式は、A2セルの値に5%を掛けた結果を小数点第2位で四捨五入します。

よくあるエラーと対処法

#VALUE!エラー

ROUND関数を使用する際に数値以外のデータが含まれている場合、#VALUE!エラーが発生することがあります。この場合、数値が正しく入力されているか確認しましょう。文字列や空白セルが数値として認識されていない場合があります。

桁数が負の場合の注意点

桁数を負の数に設定すると、10の位や100の位での丸めが行われますが、誤った桁数を設定すると期待した結果が得られないことがあります。桁数を確認して正しい丸めが行われているか確認することが重要です。

まとめ

ROUND関数は、数値の四捨五入を簡単に行うための非常に便利な関数です。基本的な四捨五入から、特定の小数点以下の桁数での丸め、さらには切り捨て・切り上げといった高度な操作にも対応できます。ROUND関数を使いこなすことで、日々のデータ処理や計算作業がより効率的になるでしょう。

ぜひ、ROUND関数のテクニックを活用して、Excelでの作業をスムーズに進めてください!