Excel

Excel(エクセル)のEDATE関数で指定日から月単位での日付を簡単に計算しよう!【基本から応用まで】

日付計算において、特定の日付から数か月後または数か月前の日付を知りたい場面は多くあります。そんなときに役立つのが、ExcelのEDATE関数です。EDATE関数を使えば、指定した日付から前後の月数を計算して簡単に日付を求めることができます。この記事では、EDATE関数の基本的な使い方から応用的な活用法までを詳しく解説します。

EDATE関数とは?

EDATE関数は、指定した基準日から指定した月数後または月数前の日付を求めるための関数です。例えば、契約開始日から6か月後の終了日を計算したり、ローンの支払日を月単位で計算する場合に便利です。

EDATE関数の基本的な構文

=EDATE(開始日, 月数)

  • 開始日: 計算の基準となる日付を指定します。この日付から月数分だけ前後します。
  • 月数: 開始日から何か月後、または何か月前の日付を求めるかを指定します。正の値を指定すると未来の日付が返され、負の値を指定すると過去の日付が返されます。

実際の例

例えば、セルA1に「2024/01/01」が入力されているとします。この日付から6か月後の日付を計算するには、次のようにEDATE関数を使用します。

=EDATE(A1, 6)

この場合、結果として「2024/07/01」が返されます。これは、2024年1月1日から6か月後の日付です。

A B
2024/01/01 =EDATE(A1, 6) → 2024/07/01

EDATE関数の応用例

過去の日付を計算する

EDATE関数は、将来の日付だけでなく、過去の日付を求めることもできます。例えば、2024年1月1日から3か月前の日付を計算するには、月数に負の値を指定します。

=EDATE(A1, -3)

この場合、結果として「2023/10/01」が返されます。これは、2024年1月1日から3か月前の日付です。

A B
2024/01/01 =EDATE(A1, -3) → 2023/10/01

定期的な契約や支払いの計算に活用

EDATE関数は、定期的な契約や支払いの日付計算に役立ちます。例えば、契約開始日が2024年1月1日で、1年ごとに契約を更新する場合、次の契約更新日を計算するには、12か月後の日付を求めます。

=EDATE(A1, 12)

これにより、2025年1月1日が次の契約更新日として返されます。

TODAY関数と組み合わせて将来の日付を自動計算

EDATE関数は、ExcelのTODAY関数と組み合わせて使うこともできます。例えば、今日の日付から3か月後の日付を自動で計算したい場合は、次のように入力します。

=EDATE(TODAY(), 3)

これにより、現在の日付から3か月後の日付が返され、日付が変わるたびに結果が自動更新されます。

複数のセルを使って一括で日付を計算

EDATE関数は、複数のセルを使って一括で日付を計算することも可能です。例えば、開始日がA列にあり、月数がB列に入力されている場合、次のように計算します。

=EDATE(A1, B1)

これにより、A1に入力された日付から、B1に入力された月数分の日付が計算されます。

A B C
2024/01/01 6 =EDATE(A1, B1) → 2024/07/01

不正確な日付の自動補正

EDATE関数は、自動的に日付を補正します。例えば、「2024/01/31」から1か月後を計算すると、2月に31日は存在しないため、EDATE関数は自動的に「2024/02/29」や「2024/02/28」などの正しい日付を返します。

=EDATE(“2024/01/31”, 1)

この場合、結果として「2024/02/29」が返されます(2024年は閏年のため)。

EDATE関数の便利な豆知識

契約満了日やローン返済計画に役立つ

EDATE関数は、契約の満了日ローンの返済計画を計算するのに最適です。例えば、ローンの返済日が毎月決まっている場合、EDATE関数を使えば次の返済日を簡単に計算できます。

=EDATE(A1, 1)  // 次の月の返済日

=EDATE(A1, 6)  // 6か月後の返済日

これにより、各月の返済計画が容易に立てられます。

年次計画にも対応可能

EDATE関数は、月単位だけでなく、年単位の計画にも対応します。例えば、毎年1月1日に発生するイベントや会計年度の計画を立てる際、12か月単位でEDATE関数を使うことで自動化が可能です。

=EDATE(A1, 12)  // 1年後の日付

日付のフォーマットに注意

EDATE関数で返される日付は、Excelの日付形式に従います。日付が正しく表示されない場合は、セルの書式設定を「日付」に変更することで、正しい日付として表示されます。

過去と未来の日付を同時に計算する

EDATE関数を使って、過去と未来の日付を一度に計算することもできます。例えば、特定の日付から6か月前と6か月後の日付を同時に表示したい場合、次のように入力します。

=EDATE(A1, -6)  // 6か月前の日付

=EDATE(A1, 6)   // 6か月後の日付

これにより、基準日を中心に前後の日付が簡単に計算できます。

EDATE関数のよくあるエラーと対処法

#VALUE!エラー

EDATE関数で#VALUE!エラーが発生する場合、開始日が無効な日付である可能性があります。開始日として指定したセルに正しい日付形式が入力されているか確認しましょう。また、月数には整数値を指定する必要があるため、誤って小数や文字列を指定していないか確認します。

負の日付処理

EDATE関数で負の月数を指定して過去の日付を計算する際、基準日よりも前の無効な日付を求めると、誤った結果が返されることがあります。正しい開始日を指定し、過去の日付が有効であるかを確認することで、この問題を防ぎましょう。