COS関数とは?
Excelの COS関数 は、角度を入力するとその角度の余弦(コサイン)値を返す関数です。
数学の三角関数のひとつで、波や振動、周期現象、角度と座標の計算など、幅広いシーンで利用されます。
書式:
数値:ラジアン単位で指定する角度
注意:ExcelのCOS関数も ラジアン で角度を処理します。度数(°)を使いたい場合は、
RADIANS()
関数で変換が必要です。
基本的な使い方
例1:0度、60度、90度のコサイン値を求める
角度(度数法) | 数式 | 結果 |
---|---|---|
0° | =COS(RADIANS(0)) | 1 |
60° | =COS(RADIANS(60)) | 0.5 |
90° | =COS(RADIANS(90)) | 0 |
👉 =COS(60)
と入力すると「60ラジアン」と解釈されてしまうため、必ず RADIANS()
を使いましょう。
例2:セル参照を使って計算
A列に角度を入力し、B列にコサイン値を求めると便利です。
A列(角度) | B列(数式) | B列(結果) |
---|---|---|
0° | =COS(RADIANS(A2)) | 1 |
45° | =COS(RADIANS(A3)) | 0.7071 |
120° | =COS(RADIANS(A4)) | -0.5 |
応用例
例3:円の座標を計算する
三角関数の基本として、単位円の座標を表すときにCOS関数とSIN関数を組み合わせます。
-
X座標 =
COS(RADIANS(角度))
-
Y座標 =
SIN(RADIANS(角度))
例えば、角度が0°・90°・180°・270°の点を求めると:
角度 | X座標(COS) | Y座標(SIN) |
---|---|---|
0° | 1 | 0 |
90° | 0 | 1 |
180° | -1 | 0 |
270° | 0 | -1 |
👉 この考え方は、ゲームやシミュレーション、グラフ作成などにも応用されます。
例4:波のシミュレーション
SIN関数と同様に、COS関数を使うと波のグラフを描けます。
-
A列に時間(0~360°)を入力
-
B列に
=COS(RADIANS(A2))
を入力 -
散布図(折れ線)にするとコサイン波が表示されます。
コサイン波は、サイン波を「90°ずらした波」となり、周期や振動の表現に便利です。
まとめ
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COS関数は角度のコサイン(余弦)値を返す関数。
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Excelでは角度はラジアンで扱うため、
RADIANS()
と組み合わせるのが基本。 -
円の座標や波形の計算など、SIN関数とセットで使うと応用の幅が広がる。
👉 サイン波とコサイン波を両方使うと、周期現象や座標計算がぐっと簡単になります!