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Excel(エクセル)のDEGREES関数でラジアンを度数法に変換しよう!【基本から応用まで】

三角関数や角度の計算を行う際、Excelでは角度をラジアンで表す必要があります。しかし、日常的な角度の表現としては、度数法(°)を使うことが一般的です。

DEGREES関数を使えば、ラジアンで表された角度を簡単に度数法に変換できます。この記事では、DEGREES関数の基本的な使い方から、応用的な活用方法までを詳しく解説します。

DEGREES関数とは?

DEGREES関数は、Excelでラジアン単位の角度を度数法(°)に変換する関数です。通常、三角関数(SIN、COS、TANなど)はラジアンを前提にしていますが、ラジアンを度数法に変換する必要がある場面ではDEGREES関数が便利です。

DEGREES関数の基本的な構文

=DEGREES(ラジアン)

  • ラジアン: 度数法に変換したいラジアン単位の角度を指定します。

DEGREES関数の動作イメージ

例えば、ラジアンの値がπ(3.14159…)のとき、DEGREES関数を使って度数法に変換すると次のように計算されます。

=DEGREES(PI())

この場合、結果は180になります。これは、πラジアンが円の半周に相当するためです。

DEGREES関数の実際の例

例えば、次のようにラジアンの値が入力されている場合、

A B
0 =DEGREES(A1) → 0度
1.5708 =DEGREES(A2) → 90度
3.14159 =DEGREES(A3) → 180度
4.71239 =DEGREES(A4) → 270度
6.28319 =DEGREES(A5) → 360度

このように、ラジアンで表された角度を度数法に変換することができます。

DEGREES関数の応用例

三角関数の結果を度数法に変換

DEGREES関数は、三角関数を使用した結果を度数法で確認する際に非常に便利です。例えば、角度がπラジアンのサイン値を計算し、その結果を度数法で確認したい場合、次のようにDEGREES関数を使用できます。

=SIN(PI())  // 結果は0

角度自体を度数法で表示する場合には次のように使用します。

=DEGREES(PI())  // 結果は180度

度数法で三角関数の角度を計算

三角関数で計算する角度をラジアンで入力する必要がある場合でも、度数法で角度を扱いたいことが多いです。このとき、RADIANS関数とDEGREES関数を組み合わせて使用することで、度数法で直感的に計算できます。

例えば、60度のサイン値を求める際には、次のように計算できます。

=SIN(RADIANS(60))

また、ラジアンで結果を得た後に度数法に変換するには、DEGREES関数を使います。

=DEGREES(ASIN(0.866))

この場合、結果は60になります。

度数法を使った角度計算

特定の角度に基づく計算やデータ処理を行う際、DEGREES関数を使えば、ラジアンで計算された角度を度数法に簡単に変換できます。これにより、角度に基づく処理をより直感的に扱うことができます。

DEGREES関数の便利な豆知識

ラジアンと度数法の関係

度数法とラジアンの変換は、次の式で表されます。

  • 1ラジアン = 180/π
  • 1度 = π/180 ラジアン

この変換式を使って、手動でラジアンと度数法の間を変換することもできますが、ExcelのDEGREES関数RADIANS関数を使うことで、計算を簡略化できます。

RADIANS関数との併用

逆に、度数法からラジアンに変換する場合には、RADIANS関数を使用します。たとえば、角度180度をラジアンに変換する場合、次のように入力します。

=RADIANS(180)

結果はπラジアン(約3.14159)となります。RADIANS関数とDEGREES関数を組み合わせることで、ラジアンと度数法の変換を自由に行えます。

三角関数の標準形を確認

Excelで提供されている三角関数(SIN、COS、TANなど)はラジアンを前提にしているため、度数法で計算を行う場合はRADIANS関数を使って角度を変換する必要があります。しかし、結果を度数法で表示したい場合は、DEGREES関数を使うことで、結果をわかりやすく変換することができます。

DEGREES関数のよくあるエラーと対処法

#VALUE!エラー

#VALUE!エラーは、DEGREES関数に無効なデータ(数値以外のデータ)が入力された場合に発生します。DEGREES関数は数値データを前提にしているため、セルにラジアンの数値が含まれていることを確認してください。

無効なラジアン値が入力された場合

DEGREES関数に非常に大きな値や負の数値を入力した場合でもエラーは発生しませんが、度数法の結果が正しいかどうかは確認が必要です。特に負の角度や0度を超える角度は、特定の用途に応じて正しい値であるかをチェックすることが重要です。

まとめ

ExcelのDEGREES関数は、ラジアン単位で表された角度を**度数法(°)**に変換するための便利なツールです。三角関数を扱う際には、ラジアンを度数法に変換することで、結果をより直感的に理解しやすくなります。DEGREES関数を活用して、Excelでの角度計算をより簡単に行いましょう!