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ExcelのENCODEURL関数でURLエンコードを簡単に行おう!【基本から応用まで】

ExcelのENCODEURL関数は、指定した文字列をURLエンコードするための便利なツールです。URLエンコードとは、URL内で使用できない特殊文字(空白や記号など)をエンコードして、ブラウザやサーバーで安全に処理できる形に変換することを意味します。この記事では、ENCODEURL関数の基本的な使い方から応用的な活用法までを詳しく解説します。

ENCODEURL関数とは?

ENCODEURL関数は、指定された文字列をURLエンコードして、安全にWebリクエストに利用できるように変換するための関数です。URLに使えない特殊文字や日本語などが含まれる場合、この関数を使ってエンコードすることで、URLに対応した形式に変換できます。

ENCODEURL関数の基本的な構文

=ENCODEURL(文字列)

  • 文字列: URLエンコードしたい文字列を指定します。これには空白や特殊文字、日本語などが含まれます。

ENCODEURL関数の動作イメージ

例えば、URLの一部として使用する文字列「Hello World」をURLエンコードするには、次のように入力します。

=ENCODEURL(“Hello World”)

この場合、結果は**”Hello%20World”**となります。空白(スペース)は%20に変換され、URLで使用できる形式に変わります。

ENCODEURL関数の実際の例

例えば、以下のようにURLの一部として使用する文字列をエンコードする場合、

A B C
文字列 Hello World
URLエンコード =ENCODEURL(A2) 結果: Hello%20World
文字列 https://example.com/検索
URLエンコード =ENCODEURL(A3) 結果: https%3A%2F%2Fexample.com%2F%E6%A4%9C%E7%B4%A2

このように、ENCODEURL関数を使うことで、空白や特殊文字が含まれた文字列をURLエンコードし、安全にWebで使用できる形式に変換できます。

日本語文字列をURLエンコードする例

例えば、「検索」という日本語文字列をURLエンコードしたい場合、次のように入力します。

=ENCODEURL(“検索”)

この場合、結果は**”%E6%A4%9C%E7%B4%A2″**となります。日本語の「検索」はURLエンコードによって16進数に変換されます。

ENCODEURL関数の応用例

URLのパラメータをエンコードしてリクエストを作成

ENCODEURL関数を使えば、ユーザー入力に基づいて動的にURLを生成する際、URLに含まれるパラメータをエンコードして安全にWebリクエストを作成することができます。

例えば、クエリパラメータとして検索ワードを追加するURLを生成する場合、次のように入力します。

=”https://example.com/search?q=” & ENCODEURL(A1)

ここで、セルA1に検索ワード「Excel 関数」が入力されていると、結果は次のようなURLになります。

https://example.com/search?q=Excel%20%E9%96%A2%E6%95%B0

空白や日本語の「関数」がURLエンコードされ、Webリクエストで使用可能な形式に変換されます。

Google Mapsの動的なURL生成

ユーザーが入力した住所を基にGoogle MapsのURLを動的に生成する場合もENCODEURL関数が役立ちます。たとえば、セルA1に住所「東京都渋谷区」が入力されている場合、次のようにURLを生成します。

=”https://www.google.com/maps/search/?api=1&query=” & ENCODEURL(A1)

結果は次のようになります。

https://www.google.com/maps/search/?api=1&query=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E5%8C%BA

このURLは、Google Mapsで「東京都渋谷区」の検索結果を表示するために使用できます。

動的にWeb APIリクエストを作成

APIリクエストを行う際に、ユーザーからの入力データをURLエンコードして送信する場合、ENCODEURL関数を使って安全なリクエストを作成できます。例えば、APIパラメータとして「商品名」を入力し、その値をエンコードしてリクエストを作成します。

=”https://api.example.com/items?name=” & ENCODEURL(A1)

商品名が「カメラ」であれば、次のようなリクエストURLになります。

https://api.example.com/items?name=%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9

このようにして、APIリクエストに安全なエンコードされたURLパラメータを使用することができます。

ENCODEURL関数の便利な豆知識

URLエンコードされる特殊文字の例

ENCODEURL関数は、以下のような特殊文字をエンコードします:

  • 空白 → %20
  • & → %26
  • ? → %3F
  • = → %3D
  • / → %2F
  • # → %23

これらの特殊文字がURL内で使用されると、正しく解釈されない場合があるため、エンコードして使用することでWebリクエストが正確に動作します。

使用するシーンに注意

ENCODEURL関数は、主にWebリクエストやAPIリクエストのURLを安全に構築するために使用されます。ただし、Excel Onlineや特定のバージョンのExcelでしか使用できないことがあるため、他の環境で使う際は互換性に注意が必要です。

ENCODEURL関数のよくあるエラーと対処法

#VALUE!エラー

#VALUE!エラーは、ENCODEURL関数に無効なデータが含まれている場合に発生します。たとえば、文字列ではなく数値や数式が入力されている場合にこのエラーが発生することがあります。

=ENCODEURL(123)  // 結果は#VALUE!エラー

この場合、エンコード対象が文字列であるか確認しましょう。ENCODEURL関数は文字列を対象とするため、数値や他のデータ型ではエラーが発生する可能性があります。

使用できないExcelバージョンでのエラー

ENCODEURL関数は、Excel 2013以降のバージョンやExcel Onlineで使用可能ですが、古いバージョンや一部の環境ではサポートされていない場合があります。もしENCODEURL関数が認識されない場合、使用しているExcelのバージョンを確認してください。

まとめ

ExcelのENCODEURL関数は、URL内に含まれる特殊文字や日本語をエンコードして、安全なWebリクエストを作成するための非常に便利なツールです。検索クエリの動的生成やAPIリクエストの自動化に役立ちます。ENCODEURL関数を活用して、URLの安全性と正確さを向上させ、Webリクエストやデータ管理を効率化しましょう。