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Excel(エクセル)のMIN関数を使って最小値を簡単に見つけよう!【実例と豆知識付き】

Excelはデータの分析や集計を行う強力なツールです。数値の中で最も小さい値を見つけたい場合には、MIN関数が非常に便利です。この記事では、MIN関数の使い方や便利なテクニックを紹介します。

MIN関数とは?

MIN関数は、指定した範囲やセルの中で、最も小さい値(最小値)を返す関数です。データセットの中で一番小さい数値を簡単に見つけ出すことができます。例えば、費用や損失のデータの中から最小値を探したり、テストの最低得点を求めたりする際に使われます。

MIN関数の基本的な構文

=MIN(数値1, 数値2, …, 範囲)

  • 数値1, 数値2, …, 範囲: 最小値を求めたいセル範囲や数値を指定します。

実際の例

以下の表で、売上金額の最小値を求めたい場合の例を見てみましょう。

A B
名前 売上金額
田中 100,000
鈴木 150,000
佐藤 80,000
高橋 120,000

この表で売上金額の中で最も小さい値を見つけるには、次のように入力します。

=MIN(B2:B5)

この場合、B列の最小値「80,000」が結果として表示されます。

MIN関数の応用

複数範囲の最小値を求める

MIN関数は、複数の範囲や個別のセルから最小値を求めることもできます。例えば、売上金額と別のデータから最小値を求めたい場合には、複数の範囲を指定することができます。

A B C
名前 売上金額 目標売上
田中 100,000 90,000
鈴木 150,000 140,000
佐藤 80,000 85,000
高橋 120,000 115,000

この表で、売上金額(B列)と目標売上(C列)両方のデータから最小値を求めたい場合、次のように入力します。

=MIN(B2:B5, C2:C5)

この場合、売上金額と目標売上の両方の範囲から最も小さい値である「85,000」が結果として返されます。

条件付きで最小値を求める

MINIFS関数(Excel 2016以降で利用可能)を使えば、特定の条件に合致する値の中から最小値を求めることができます。

例えば、「売上金額が100,000円以上」の中で最小値を求めたい場合は、次のように入力します。

=MINIFS(B2:B5, B2:B5, “>=100000”)

この場合、100,000円以上の売上金額の中で最小値「100,000」が結果として返されます。

最小値を持つセルの名前を表示する

最小値がどのセルにあるかを知りたい場合には、INDEX関数MATCH関数を組み合わせて使用することで、その値に対応するデータを表示することができます。

例えば、最小売上金額を持つ人物の名前を知りたい場合、次のように入力します。

=INDEX(A2:A5, MATCH(MIN(B2:B5), B2:B5, 0))

この式では、B列の最小値を見つけ、その値に対応するA列の名前を返します。この場合、最小値「80,000」に対応する「佐藤」が結果として表示されます。

MIN関数の便利な豆知識

空白セルや文字データが含まれる場合の動作

MIN関数は、空白セルや文字データが範囲内に含まれている場合、それらを無視して計算します。例えば、次のようなデータがあった場合:

A B
田中 100,000
鈴木
佐藤 80,000
高橋 120,000

=MIN(B2:B5)

この場合、空白セルは無視され、最小値「80,000」が返されます。

データに負の数が含まれる場合

MIN関数は負の数も対象とします。負の数が含まれるデータ範囲では、最も小さい(マイナスの値が大きい)数が最小値として返されます。

例えば、次のデータがあった場合:

A B
田中 -50,000
鈴木 -20,000
佐藤 -100,000
高橋 -80,000

=MIN(B2:B5)

この場合、最も小さい値は「-100,000」となります。

最大値を求めるには?

MIN関数の逆で最大値を求めたい場合には、MAX関数を使います。MAX関数は指定範囲内の最大値を返します。

=MAX(B2:B5)

この関数を使うと、範囲内の最大値が返されます。

よくあるエラーと対処法

#VALUE!エラー

MIN関数は、数値を対象に動作するため、範囲内にエラー値(#N/Aなど)が含まれていると#VALUE!エラーが発生することがあります。エラーを無視したい場合には、IFERROR関数と組み合わせてエラーを防ぎます。

=IFERROR(MIN(B2:B5), 0)

この式では、エラーが発生した際に「0」を返すように設定できます。

まとめ

MIN関数は、Excelで最も小さい数値を簡単に見つけ出すための強力なツールです。基本的な使い方だけでなく、条件付きで最小値を求めたり、複数の範囲から最小値を計算する方法を覚えることで、日々の作業がより効率的になります。さらに、MINIFSやINDEX/MATCHなどの組み合わせを使うことで、より高度なデータ分析が可能です。

これらのテクニックを使って、Excelでのデータ分析をさらに効率化していきましょう!