Excelで日付を扱う際、毎回手動で入力するのは手間がかかりますよね。そんなときに便利なのがTODAY関数です。TODAY関数を使うと、現在の日付を自動的に取得することができ、スプレッドシートを開くたびに最新の日付に更新されます。この記事では、TODAY関数の基本的な使い方から応用的な活用方法までを解説します。
TODAY関数とは?
TODAY関数は、現在の日付を返すシンプルな関数です。この関数を使うと、シートを開いた際のその日の日付が自動的に表示され、日付を手動で更新する必要がなくなります。
TODAY関数の基本的な構文
=TODAY()
TODAY関数には引数がないため、単純に=TODAY()と入力するだけでOKです。関数を使用するたびに、現在の日付(システムの日付)が返されます。
実際の例
例えば、今日の日付を表示したいセルに=TODAY()と入力すると、その時点の年–月-日が表示されます。今日が2024年9月15日だとすると、次のように表示されます。
A |
2024/09/15 |
Excelを開くたびにこの日付は最新のものに自動で更新されるため、日付を手動で変更する必要がなく、非常に便利です。
TODAY関数の応用例
今日の日付を基準にした日付計算
TODAY関数を使うことで、今日の日付を基準にさまざまな計算が可能です。例えば、今日から7日後の日付を計算したい場合、次のように入力します。
=TODAY() + 7
この式では、今日の日付に7を加えた日付が返されます。例えば、今日が9月15日なら、結果は「2024/09/22」となります。
同様に、今日から過去のある日付を計算する場合は、-を使います。
=TODAY() – 30
これにより、30日前の日付が表示されます。
年齢や経過日数の計算
TODAY関数を使えば、特定の日付から今日までの経過日数や年齢を計算することができます。
例えば、特定の日から今日までの経過日数を計算するには、次のようにします。
=TODAY() – A1
ここで、A1セルに開始日を入力します。例えば、A1セルに「2024/01/01」と入力されている場合、今日が2024年9月15日なら、結果は「258」(2024年1月1日から今日までの日数)が返されます。
また、年齢を計算したい場合、特定の誕生日から今日までの経過年数を使って次のように求めます。
=DATEDIF(A1, TODAY(), “Y”)
この式では、A1セルに誕生日が入力されていれば、現在の年齢が返されます。
TODAY関数を使って期限日を管理
例えば、あるプロジェクトの期限がA1セルに入力されているとします。期限までの日数を計算し、アラートを設定したい場合、TODAY関数を使って次のような計算が可能です。
=A1 – TODAY()
これにより、期限日までの日数が表示されます。期限が過ぎるとマイナスの日数が表示されるため、簡単に管理できます。
さらに、条件付き書式を使って、期限が近づくとセルの色が変わるように設定することも可能です。
TODAY関数の便利な豆知識
TODAY関数は自動で更新される
TODAY関数は、シートを開くたびに自動で現在の日付に更新されます。しかし、シートを閉じたままにしていると、その間は更新されません。常に最新の日付を表示したい場合は、シートを再計算するか、Excelを開き直す必要があります。
TODAY関数はタイムスタンプとして使えない
TODAY関数は常に最新の日付を返すため、特定の日時を固定したい場合には使えません。特定の日付を固定したい場合は、日付を手動で入力するか、値をコピーしてペーストする必要があります。タイムスタンプを残したい場合は、Ctrl + ;(日付の入力)を使うと便利です。
日付形式の表示変更
TODAY関数の結果は、デフォルトで「年/月/日」形式で表示されますが、Excelのセルの書式設定でさまざまな形式に変更することが可能です。例えば、日付を「2024年9月15日」と日本語形式で表示したり、「15-Sep-2024」と表示することもできます。
- セルを右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。
- 「表示形式」タブから「日付」を選び、好きな形式を選択します。
TODAY関数と他の関数の組み合わせ
TODAY関数は、他の関数と組み合わせて使うことで、さらに柔軟な日付管理が可能です。たとえば、IF関数と組み合わせて、特定の日付までの残り日数に応じたアラートを設定することができます。
=IF(A1 – TODAY() <= 7, “期限が近い”, “期限内”)
この式では、A1セルの期限が今日から7日以内の場合に「期限が近い」と表示され、それ以外は「期限内」と表示されます。
TODAY関数のよくあるエラーと対処法
TODAY関数の結果が表示されない
TODAY関数を入力しても結果が正しく表示されない場合、数式が文字列として扱われている可能性があります。この場合、セルがテキスト形式になっているかもしれないので、セルの書式設定を「日付」または「標準」に変更してください。
TODAY関数で表示される値が更新されない
TODAY関数はシートを開いたタイミングで日付を更新しますが、シートをずっと開きっぱなしにしている場合、日付が更新されないことがあります。その場合、F9キーを押してシート全体を再計算することで、最新の日付に更新されます。
まとめ
TODAY関数は、Excelで日付を自動的に取得し、動的に日付を管理するための非常に便利なツールです。日付を手動で入力する手間を省きつつ、期限管理や日数計算、年齢計算など、さまざまな場面で役立ちます。さらに、IF関数やDATEDIF関数など他の関数と組み合わせることで、より高度な日付管理が可能になります。
ぜひTODAY関数を使いこなして、Excelでの日付管理を効率化してみてください!