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ExcelのCHAR関数で文字コードから文字を取得しよう!【基本から応用まで】

ExcelのCHAR関数は、指定されたASCIIコードに対応する文字を返す関数です。CHAR関数を使うことで、数値コードから文字を取得することができ、データ処理や文字の生成に役立ちます。この記事では、CHAR関数の基本的な使い方から応用的な活用法までを詳しく解説します。

CHAR関数とは?

CHAR関数は、指定したASCIIコードを基に、そのコードに対応する文字を返す関数です。たとえば、ASCIIコードの「65」はアルファベットの「A」に対応し、「97」は小文字の「a」に対応します。CHAR関数は、これらの数値を文字に変換する際に便利です。

CHAR関数の基本的な構文

=CHAR(コード)

  • コード: 0~255の間の数値で、ASCIIコードに対応する値を指定します。

CHAR関数の動作イメージ

たとえば、数値「65」がセルA1に入力されている場合、CHAR関数を使ってその数値に対応する文字「A」を取得するには、次のように入力します。

=CHAR(A1)

この場合、結果は**「A」**となります。

CHAR関数の実際の例

以下のように、CHAR関数を使って様々な文字コードに対応する文字を取得することができます。

セル範囲 CHAR関数の使用例 結果
65 =CHAR(A1) A
90 =CHAR(A2) Z
97 =CHAR(A3) a
64 =CHAR(A4) @
49 =CHAR(A5) 1

このように、CHAR関数は指定されたASCIIコードを対応する文字に変換します。

使用できる範囲

CHAR関数は、0~255の範囲の数値を扱います。この範囲に含まれるコードはASCII文字セットに対応しており、英数字、記号、制御文字などが含まれています。たとえば、「32」はスペース、「65」は大文字の「A」、「97」は小文字の「a」です。

CHAR関数の応用例

特定の文字を自動生成する

CHAR関数を使うことで、特定の文字や記号を自動生成できます。たとえば、リストの中で特定の記号を繰り返し使いたい場合、CHAR関数を使うと便利です。たとえば、次のようにして「@」記号を生成できます。

=CHAR(64)

結果は**「@」**になります。これにより、ASCIIコードを覚えておくことで簡単に記号や文字を自動生成できます。

特殊な記号の挿入

CHAR関数を使えば、通常キーボードでは入力しづらい特殊な記号も簡単に挿入できます。たとえば、「改行」を挿入するには、CHAR関数でASCIIコード「10」を使用します。

=”Hello” & CHAR(10) & “World”

この数式では、結果として「Hello」と「World」の間に改行が挿入されます。セル内でのテキストのレイアウトを整える際に便利です。

文字列のフォーマット調整

CHAR関数を使って、文字列の間に特定の記号やスペースを挿入することで、フォーマット調整が可能です。たとえば、CHAR関数を使ってスペース(ASCIIコード32)を挿入して、番号や文字列の間に空白を入れることができます。

=”123″ & CHAR(32) & “ABC”

この数式では、「123」と「ABC」の間にスペースが挿入され、結果は**「123 ABC」**となります。

CHAR関数の便利な豆知識

特定の制御文字の活用

CHAR関数は、制御文字(改行、タブ、スペースなど)を挿入するのにも便利です。以下に、いくつかの重要な制御文字とそれに対応するASCIIコードを紹介します。

制御文字 ASCIIコード 使用例
改行 10 =CHAR(10) (改行を挿入する)
タブ 9 =CHAR(9) (タブを挿入する)
スペース 32 =CHAR(32) (スペースを挿入する)

これらのコードを使えば、データの見た目を整えるために、セル内でフォーマットを自在に調整できます。

特殊記号の挿入

CHAR関数を使うことで、キーボードで入力しにくい特殊記号も簡単に挿入できます。たとえば、次のように使ってユーロ記号やドル記号を挿入することができます。

記号 ASCIIコード 使用例
ユーロ(€) 128 =CHAR(128)
ドル($) 36 =CHAR(36)
パーセント(%) 37 =CHAR(37)

UNICODE関数との違い

UNICODE関数は、世界中の文字をカバーする広範な文字セット(Unicode)に対応していますが、CHAR関数は主にASCIIコードに対応しているため、0~255の範囲の数値しか扱いません。例えば、日本語や絵文字などのUnicode文字を扱いたい場合は、UNICHAR関数を使用する必要があります。

関数 対応範囲
CHAR関数 ASCIIコード(0~255)
UNICHAR関数 Unicode(全世界の文字)

CHAR関数のよくあるエラーと対処法

範囲外の数値を指定した場合

CHAR関数に0~255以外の数値を指定すると、#VALUE!エラーが発生します。このエラーを防ぐためには、指定するコードが範囲内にあるかどうかを確認する処理を追加することができます。

=IF(AND(A1>=0, A1<=255), CHAR(A1), “範囲外のコード”)

この数式では、セルA1に入力された数値が0~255の範囲内であればCHAR関数を実行し、それ以外の場合は「範囲外のコード」と表示されます。

無効な入力

CHAR関数には数値のみを渡す必要があり、文字列や空白セルを渡した場合もエラーが発生します。エラーを防ぐには、入力を事前に検証する処理を追加することが重要です。

=IF(ISNUMBER(A1), CHAR(A1), “無効な入力”)

この数式では、数値が入力されていない場合は「無効な入力」と表示されます。

まとめ

ExcelのCHAR関数は、ASCIIコードに対応する文字を取得するための便利なツールです。英数字や記号、制御文字を生成する際に役立ちます。さらに、UNICODE文字セットを扱う場合は、UNICHAR関数と併用することで、柔軟なデータ処理が可能です。CHAR関数を使いこなして、Excelでの文字列操作やフォーマット調整を効率的に行いましょう!