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ExcelのEXACT関数で文字列を正確に比較しよう!【基礎・応用・注意点まで網羅】

Excelには便利な関数がたくさんありますが、今回は「EXACT関数」を使って、文字列が完全に一致しているかどうかを調べる方法を学びます。文字の違いを見逃さずにチェックできる便利な機能です。具体例や応用例、役立つ豆知識もたくさんあるので、ぜひ最後まで読んでくださいね!

EXACT関数とは?

EXACT関数は、2つの文字列が完全に同じかを調べるための関数です。大文字と小文字、さらにはスペースまでもきっちり区別します。間違いが許されないテストやデータ管理にはぴったりの機能です!

構文:

=EXACT(文字列1, 文字列2)

結果として、2つの文字列が同じであればTRUE、異なっていればFALSEが返されます。

具体的な例

それでは、具体的な例を使ってEXACT関数の使い方を確認しましょう。

例1:単純な文字列の比較

=EXACT(“Excel”, “Excel”)

この式では、2つの「Excel」が完全に一致しているため、結果はTRUEになります。同じ言葉ならOKです!

例2:大文字と小文字の違い

=EXACT(“Excel”, “excel”)

「E」と「e」が違うため、この場合の結果はFALSEになります。大文字と小文字が違うだけで結果が変わるのは、注意したいポイントですね!

例3:スペースの有無

=EXACT(“Hello”, “Hello “)

一見同じに見える「Hello」ですが、2つ目にはスペースが入っているので結果はFALSEに。スペースの有無にも敏感なEXACT関数です!

応用例

EXACT関数は、日常のデータ処理でも役立ちます。ここでは5つの応用例を紹介します。

応用例1:解答と正答の一致確認

テストの解答が正しいかを簡単に確認できます。例えば、生徒の解答(A列)と正答(B列)が一致しているか確認する場合、こう使います:

=EXACT(A1, B1)

正解ならTRUE、違えばFALSEです。テスト採点が一気に楽になりますね!

応用例2:複数列のデータ比較

A列とB列に入力されたデータが完全に一致しているか調べたいとき、EXACT関数が役立ちます。大量のデータを扱う場合にも便利です。

=EXACT(A1, B1)

応用例3:条件付き書式で異なるデータを強調表示

EXACT関数を使って、一致しないデータを色で目立たせることができます。例えば、A列とB列のデータが一致しない場合に赤く強調表示させるには、次のように条件付き書式と組み合わせます:

=NOT(EXACT(A1, B1))

応用例4:商品コードやIDの一致確認

商品コードやIDがミスなく正確に入力されているか確認するのにもEXACT関数は便利!ミスを見逃さずにチェックできます。

=EXACT(E1, F1)

応用例5:アンケートの回答確認

アンケートデータの回答が同じかどうかを確認する場面でも使えます。たとえば、同じ選択肢を選んだ人がどれくらいいるか調べるときに役立ちます。

=EXACT(C1, D1)

役立つ豆知識

EXACT関数を使いこなすために覚えておくと便利な豆知識を3つ紹介します。

豆知識1:大文字と小文字を区別しない比較

EXACT関数は大文字と小文字を区別しますが、区別しないで比較したい場合はUPPERやLOWER関数を使って両方の文字列を同じ形式にそろえてから比較しましょう。

=EXACT(UPPER(A1), UPPER(B1))

豆知識2:TRIM関数でスペースを除去

スペースが原因で一致しないことがあります。そんなときはTRIM関数を使って不要なスペースを取り除くと、正確な比較ができます!

=EXACT(TRIM(A1), TRIM(B1))

豆知識3:数値の比較も可能

EXACT関数は文字列だけでなく、数値の比較にも使えます。数値のフォーマットが違っても、文字列として比較すれば一致かどうかを判断できます。

=EXACT(TEXT(123, “0”), “123”)

使うときの注意点

EXACT関数を使う際に、気をつけておきたいポイントを3つ紹介します。

注意点1:大文字・小文字の違いを見逃さない

EXACT関数は、大文字と小文字を区別します。意図しないところでFALSEが出ることもあるので、大文字・小文字を揃えたい場合はUPPERやLOWER関数を併用しましょう。

注意点2:余分なスペースに注意

文字列に余分なスペースが含まれていると、FALSEが返されてしまいます。入力データに注意し、必要ならTRIM関数を使ってスペースを削除しましょう。

注意点3:数値と文字列の区別

123と”123″は、数値と文字列という違いがあるため、EXACT関数では異なるものと見なされます。数値を文字列として扱うときは、TEXT関数で文字列に変換してから比較しましょう。

まとめ

EXACT関数は、2つの文字列が完全に一致しているかを調べる便利な関数です!テストの解答確認やデータ管理、条件付き書式など、さまざまな場面で役立ちます。高校生の皆さんでも使いやすいので、ぜひ日常のデータ処理に取り入れてみてくださいね!