ExcelのISTEXT関数とは|文字列かどうかを判定する使い方とISNUMBERとの違い
ExcelのISTEXT関数は、指定したセルの値が文字列(テキスト)かどうかを判定する関数です。「数値を入れるべき欄に文字が入っていないか」といった入力チェックや、データの分類・集計の前処理で活躍します。
この記事では、ISTEXT関数の基本の使い方から、IF関数との組み合わせ、条件付き書式での色分け、文字列セルの個数カウント、ISNUMBER関数との違いまで、具体例つきでわかりやすく解説します。Googleスプレッドシートでも同じように使えます。
ISTEXT関数とは?(読み方・できること)
ISTEXT関数(読み方:イズテキスト)は、指定したセルや数式の値が文字列であれば TRUE、文字列でなければ FALSE を返す関数です。「IS(〜である)+TEXT(文字列)」で、文字どおり「文字列かどうか」を調べます。
ISNUMBER関数(数値かどうかを判定)とちょうど逆の関係にある関数です。
ISTEXT関数の構文と引数
=ISTEXT(値)
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| 値 (必須) |
文字列かどうかを判定したいセル、または数式を指定します。 |
結果は必ず TRUE または FALSE のどちらかになります。空白セルやエラー以外の値を渡してもエラーにはならず、文字列でなければ静かに FALSE を返します。
ISTEXT関数の判定例
どんな値が TRUE / FALSE になるのか、代表的な例で確認しましょう。「見た目は数字でも文字列として入力された値(“123″など)は TRUE になる点がポイントです。
| セルの内容 | 数式 | 結果 |
|---|---|---|
| こんにちは(文字列) | =ISTEXT(A1) | TRUE |
| “123”(文字列として入力した数字) | =ISTEXT(A2) | TRUE |
| 123(数値) | =ISTEXT(A3) | FALSE |
| 2026/8/10(日付) | =ISTEXT(A4) | FALSE(日付は数値扱い) |
| TRUE(論理値) | =ISTEXT(A5) | FALSE |
| 空白セル | =ISTEXT(A6) | FALSE |
「数値のはずのセルが文字列になっていて計算がおかしい」——Excelあるあるのトラブルを、ISTEXTで機械的に発見できます。
IF関数と組み合わせて処理を分ける
ISTEXT関数は単独だと TRUE / FALSE を返すだけですが、IF関数と組み合わせると、文字列かどうかで表示や処理を切り替えられます。
=IF(ISTEXT(A2), "文字列です", "文字列ではありません")
実務例:数値欄への文字入力を警告する
「金額」欄など数値を入れるべき列に、うっかり「1,000円」「未定」のような文字列が入るのを見つける入力チェックです。
=IF(ISTEXT(B2), "数値を入力してください", "OK")
チェック列にこの式を入れておけば、文字列が入った行だけ警告が表示されます。
条件付き書式で「文字列のセル」に色を付ける
条件付き書式のルールに数式 =ISTEXT(A1) を設定すると、文字列が入ったセルだけを自動で色分けできます。数値表の中に紛れ込んだ文字列データ(集計エラーの原因)を一目で見つけられるので、データクレンジングの強い味方です。
文字列セルの「個数」を数える
範囲の中に文字列のセルがいくつあるかは、SUMPRODUCT関数との組み合わせで数えられます。
=SUMPRODUCT(--ISTEXT(A1:A100))
ISTEXTが返すTRUE/FALSEを「–」で1/0に変換して合計する仕組みです。なお、同じことはCOUNTA(全データ数)−COUNT(数値の個数)でも概算できますが、SUMPRODUCT+ISTEXTなら「文字列だけ」を正確に数えられます。
ISNUMBER関数との違い(使い分け)
ISTEXTとISNUMBERは対になる関数です。目的で使い分けましょう。
| 関数 | TRUEになる条件 | 主な用途 |
|---|---|---|
| ISTEXT | 値が文字列のとき | 数値欄への文字混入チェック |
| ISNUMBER | 値が数値(日付・時刻含む)のとき | 数値チェック、SEARCHと組み合わせた「含むか」判定 |
| ISBLANK | セルが空白のとき | 未入力チェック |
・注意:ISTEXTがFALSEでも「数値」とは限りません(空白・論理値・エラーもFALSE)。数値かどうかを確かめたいときはISNUMBERを使ってください。
GoogleスプレッドシートでもISTEXTは使える
ISTEXT関数はExcel専用ではなく、Googleスプレッドシートでも同じ書き方で使えます。条件付き書式(カスタム数式)との組み合わせもそのまま利用できます。
よくある注意点
- 文字列として入力された数字(“123”)はTRUE … 見た目が数字でも文字列なら文字列です。数値に直したい場合は、VALUE関数や「区切り位置」機能で数値変換します。
- 日付はFALSE … 日付・時刻はExcel内部では数値(シリアル値)のため、ISTEXTではFALSEになります。
- ISTEXT自体はエラーを出さない … エラー値を渡してもFALSEを返すだけです。ただし参照先の数式がエラーの場合、そのエラー自体の対処は別途必要です。
よくある質問(FAQ)
Q. ISTEXTとISNUMBERの違いは?
A. ISTEXTは「文字列かどうか」、ISNUMBERは「数値かどうか」を判定します。ちょうど逆の関係ですが、空白セルはどちらもFALSEになる点に注意してください。
Q. 数値なのにISTEXTがTRUEになります。なぜ?
A. その値は「文字列として入力された数字」です。セルの左詰め表示や緑の三角マークが目印で、このままでは合計などの計算から漏れます。VALUE関数での変換や、データタブの「区切り位置」で数値に直せます。
Q. 特定の文字を「含むか」を判定したいのですが?
A. それはISTEXTではなく、ISNUMBER+SEARCHの組み合わせの出番です。=ISNUMBER(SEARCH("東京",A1))のように使います。詳しくはISNUMBER関数の記事で解説しています。
関連する関数
- ISNUMBER関数 … 値が数値かどうかを判定(ISTEXTの逆)。
- ISBLANK関数 … セルが空白かどうかを判定。
- IF関数 … 判定結果で処理を分ける。
まとめ
ExcelのISTEXT関数は、=ISTEXT(値) で値が文字列かどうかを TRUE / FALSE で判定する関数です。
- 文字列なら TRUE。“123”のような文字列の数字もTRUE、日付・空白はFALSE
- IF関数と組み合わせて数値欄への文字混入チェックができる
- 条件付き書式で文字列セルの色分け、SUMPRODUCTで文字列セルの個数カウントも可能
- 数値の判定はISNUMBER関数と使い分ける
- Googleスプレッドシートでも同じ数式で使える
ISTEXT関数を活用して、データの入力チェックとクレンジングを効率化しましょう。







