Excel情報関数まとめ|ISNUMBER・ISTEXT・ISBLANKなど14関数を早見表つきで解説【保存版】
「このセル、空っぽかどうか判定したい」
「数字が入っているときだけ計算したい」
「エラーが出たら空欄にしたい」
こうした「セルの中身を調べる」ときに使うのが情報関数です。ISNUMBER、ISTEXT、ISBLANK——名前が「IS〜」で始まるものが多いため、IS関数とも呼ばれます。
単体ではあまり役に立ちませんが、IF関数と組み合わせた瞬間に強力になります。入力ミスのチェックやエラー回避が、驚くほど簡単に書けるようになります。
この記事では、よく使う情報関数を早見表でまとめ、実務での使い方を解説します。
まず結論:やりたいこと → 使う関数 早見表
| やりたいこと | 使う関数 | 戻り値 |
|---|---|---|
| 数値かどうかを調べたい | ISNUMBER | TRUE / FALSE |
| 文字列かどうかを調べたい | ISTEXT | TRUE / FALSE |
| 空欄かどうかを調べたい | ISBLANK | TRUE / FALSE |
| 文字列以外かどうか | ISNONTEXT | TRUE / FALSE |
| エラーかどうか(#N/Aを含む) | ISERROR | TRUE / FALSE |
| エラーかどうか(#N/Aは除く) | ISERR | TRUE / FALSE |
| #N/Aかどうかを調べたい | ISNA | TRUE / FALSE |
| エラーなら別の値を返したい | IFERROR | 指定した値 |
| #N/Aのときだけ別の値を返したい | IFNA | 指定した値 |
| 偶数かどうか | ISEVEN | TRUE / FALSE |
| 奇数かどうか | ISODD | TRUE / FALSE |
| TRUE/FALSEかどうか | ISLOGICAL | TRUE / FALSE |
| 数式が入っているか | ISFORMULA | TRUE / FALSE |
| データの種類を番号で知りたい | TYPE | 1・2・4・16など |
そのため単体で使うことはほとんどありません。IF関数の第1引数(条件)に入れて、「〇〇だったらAを、そうでなければBを」という形で使うのが基本です。
基本の3つ:ISNUMBER・ISTEXT・ISBLANK
実務で使う頻度が圧倒的に高いのがこの3つです。
ISNUMBER — 数値かどうか
=ISNUMBER(A1)
| A1の値 | 結果 |
|---|---|
| 100 | TRUE |
| あいうえお | FALSE |
| (空欄) | FALSE |
| 2026/8/13(日付) | TRUE |
日付はTRUEになります。Excelの内部では日付を数値(シリアル値)として扱っているためです。ここは覚えておくと混乱しません。
ISTEXT — 文字列かどうか
=ISTEXT(A1)
ISNUMBERの逆と考えて構いませんが、空欄はどちらもFALSEになる点に注意してください。「数値でない=文字列」ではありません。
ISBLANK — 空欄かどうか
=ISBLANK(A1)
ISBLANKが TRUE になるのは「本当に何も入っていないセル」だけです。
数式の結果が空文字(””)の場合は FALSE になります。見た目は空欄でも、数式が入っていれば「空ではない」と判定されます。
見た目の空欄を判定したいなら、こちらを使ってください:
=IF(A1="", "空欄", "入力あり")
IF関数と組み合わせる — ここからが本番
入力チェックを作る
「数値以外が入力されたら警告を出す」という仕組みが、1行で書けます。
=IF(ISNUMBER(A1), "OK", "数値を入力してください")
入力フォームや申請書のテンプレートを作るときに便利です。
空欄なら計算しない
空欄のまま計算すると、0が並んだり、エラーが出たりします。これを防ぎます。
=IF(A1="", "", A1*1.1)
A1が空欄なら何も表示せず、値が入っていれば税込計算をします。見た目がすっきりするので、実務では多用します。
偶数・奇数で行の色を変える
ISEVEN・ISODDは、条件付き書式と組み合わせると力を発揮します。
=ISEVEN(ROW())
これを条件付き書式のルールに入れれば、偶数行だけ色を塗ることができます。長い表を見やすくする定番のテクニックです。
エラー対策:IFERROR が最も実用的
情報関数の中で、もっとも使用頻度が高いのがIFERRORです。
昔の書き方と今の書き方
以前はISERRORとIFを組み合わせる必要がありました。
=IF(ISERROR(VLOOKUP(...)), "", VLOOKUP(...))
同じ数式を2回書く必要があり、長くて読みにくいものでした。いまはIFERRORで1回で済みます。
=IFERROR(VLOOKUP(...), "")
特別な理由がなければIFERRORを使ってください。数式が短くなり、計算も速くなります。
ISERROR・ISERR・ISNA の違い
| 関数 | TRUEになるエラー |
|---|---|
| ISERROR | すべてのエラー(#N/A も含む) |
| ISERR | #N/A 以外のエラー |
| ISNA | #N/A だけ |
使い分けの考え方はこうです。
- #N/A(見つからない)は想定内、それ以外は本当の異常——という場面では ISNA / IFNA を使う
- とにかくエラーを隠したいだけなら IFERROR
IFERRORは便利ですが、本当の計算ミスまで隠してしまいます。
「参照先がずれている」「桁が違う」といった問題がエラーとして出てくれれば気づけたのに、空欄になって見えなくなる——これは実務でよくある事故です。
VLOOKUPの「見つからない」だけを隠したいなら、IFNAのほうが安全です。
TYPE関数 — 種類を数字で返す
IS系がTRUE/FALSEを返すのに対し、TYPE関数はデータの種類を番号で返します。
| 戻り値 | 意味 |
|---|---|
| 1 | 数値 |
| 2 | 文字列 |
| 4 | 論理値(TRUE/FALSE) |
| 16 | エラー値 |
| 64 | 配列 |
使う場面は限られますが、「なぜか計算できない」原因を調べるときに役立ちます。数値に見えるのにTYPEが2を返すなら、それは文字列として入力された数字です。
よくあるつまずき
「数値なのにISNUMBERがFALSEになる」
文字列として入力された数字です。他システムからコピーしたデータでよく起こります。
見分け方:セルを選ぶと左寄せになっている(数値なら右寄せ)。
直し方:「区切り位置」を実行するか、=VALUE(A1) で数値に変換します。
「空欄のはずなのにISBLANKがFALSE」
前述のとおり、数式が返した空文字(””)はISBLANKでは空欄と判定されません。=A1="" で判定してください。
また、スペースが1つ入っているケースもあります。見た目では分からないので、=LEN(A1) で文字数を確認すると判別できます。
「IF(ISBLANK(…))が長くて読みにくい」
多くの場合、IS関数を使わずに書けます。
=IF(A1="", "未入力", "入力済")
IS関数は「それでしか書けないとき」に使う——そう考えると数式がすっきりします。
よくある質問(FAQ)
ISNUMBERとTYPE、どちらを使うべき?
判定して分岐したいだけならISNUMBERで十分です。TYPEは「何が入っているのか調べたい」という調査目的で使います。
Googleスプレッドシートでも同じように使える?
使えます。ISNUMBER・ISTEXT・ISBLANK・IFERROR・IFNAなど、主要な情報関数はほぼ同じ書き方で動きます。詳しくはExcelとGoogleスプレッドシートの違いをご覧ください。
エラーを非表示にするだけなら条件付き書式でもいい?
文字色を白にして見えなくする方法もありますが、値としてはエラーのままです。合計などの計算に影響するので、IFERRORで値を置き換えるほうが確実です。
IS関数は入れ子にできる?
できます。=IF(AND(ISNUMBER(A1), A1>0), "OK", "NG") のように、ANDやORと組み合わせて複雑な条件も作れます。
まとめ
- 情報関数はセルの中身を調べる関数。IS系はすべてTRUE / FALSEを返す
- 単体では使わない。IF関数と組み合わせて初めて役に立つ
- よく使うのはISNUMBER・ISTEXT・ISBLANKの3つ
- 日付はISNUMBERでTRUEになる(内部的に数値のため)
- ISBLANKは「本当に空のセル」だけTRUE。数式が返した空文字はFALSE。見た目の空欄は
=A1=""で判定する - エラー対策はIFERRORが最も実用的。ただし本当のミスまで隠してしまうので、#N/Aだけ隠すならIFNAを使う
- 「数値なのに計算できない」ときは文字列として入力された数字を疑う(左寄せになっていないか確認)
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