エクセルのハイパーリンクを使うと、セルや図形をクリックするだけで、Webサイト・別のファイル・別シートなどに一瞬で移動できます。資料に参照リンクを貼っておけば、見る人が目的の情報にすぐたどり着けて便利です。

この記事では、ハイパーリンクの基本的な設定・編集・削除に加え、つまずきやすいサーバーの共有フォルダ(UNCパス)やSharePoint・OneDriveへのリンク、リンク切れの対処法まで、実務目線でわかりやすく解説します。

エクセルのハイパーリンクとは?

ハイパーリンクとは、セルの文字や図形に「リンク先」を設定し、クリックでジャンプできるようにする機能です。設定すると、文字が青い下線付きで表示されます。

リンクできる先
Webページ https://~ のURL
ファイル ExcelやPDFなど別ファイル
共有フォルダ 社内サーバーのフォルダ(UNCパス)
SharePoint・OneDrive クラウド上のファイル
別シート・セル 同じブック内の特定の場所
メールアドレス クリックでメール作成画面を開く

ハイパーリンクの基本的な設定方法

ハイパーリンクは、Ctrl + Kのショートカット、または右クリックメニューから設定できます。

  1. リンクを設定したいセルを選択
  2. Ctrl + Kを押す(または右クリック →「リンク」)
  3. 「ハイパーリンクの挿入」画面が開く
  4. リンク先を指定し、「表示文字列」に表示したい文字を入力
  5. 「OK」をクリック

「ハイパーリンクの挿入」画面の左側で、リンク先の種類(ファイル・Webページ/このドキュメント内/新規作成/メールアドレス)を選べます。

Webページへのリンクを設定する

  1. セルを選んでCtrl + K
  2. 「ファイル、Webページ」を選択
  3. 「アドレス」欄にURLを入力(例:https://it-kaiketsu.com)
  4. 「表示文字列」に表示したい文字を入力

なお、セルにURLを直接入力してEnterを押すと、自動でハイパーリンクになります。

ファイルへのリンクを設定する

  1. Ctrl + Kで挿入画面を開く
  2. 「ファイル、Webページ」を選ぶ
  3. フォルダを参照して、リンクしたいファイルを選択
  4. 「OK」をクリック

クリックすると、そのファイルが既定のアプリで開きます。Excel・Word・PDFなど形式を問わずリンクできます。

【重要】サーバーの共有フォルダ(UNCパス)へのリンク

社内サーバーの共有フォルダにリンクするときは、UNCパスで指定するのがおすすめです。UNCパスとは、次のような形式のネットワーク上の場所を表すパスです。

\サーバー名共有フォルダ名フォルダファイル名.xlsx

例えば、サーバー「server01」の共有フォルダ「kyoyu」内の資料にリンクする場合:

\server01kyoyu資料見積書.xlsx

UNCパスでリンクする手順

  1. セルを選んでCtrl + K
  2. 「アドレス」欄にUNCパスを直接入力(例:\server01kyoyu資料)
  3. 「OK」をクリック

なぜUNCパスがおすすめなのか

指定方法 リンク切れのしやすさ
ドライブレター Z:資料見積書.xlsx △ 人によってZ:の割当が違うと切れる
UNCパス \server01kyoyu資料見積書.xlsx ◎ 全員が同じ場所を参照できる

「Z:ドライブ」などのドライブレターは、パソコンや人によって割り当てが異なることがあります。UNCパスなら誰のパソコンからでも同じ場所を指すため、リンク切れが起きにくく、複数人で使う資料に最適です。

SharePoint・OneDriveへのリンク

SharePointやOneDriveなどのクラウド上のファイルにもリンクできます。クラウドなら外出先やテレワークでもアクセスでき、リンク切れも起きにくいのがメリットです。

共有リンクを取得してリンクする手順

  1. SharePointやOneDriveでリンクしたいファイルを開く(またはブラウザで表示)
  2. 「共有」または「リンクのコピー」で共有URLをコピー
  3. Excelでセルを選びCtrl + K
  4. 「アドレス」欄にコピーしたURLを貼り付け
  5. 「OK」をクリック

SharePointのファイルのURLは、次のような形式になります。

https://会社名.sharepoint.com/sites/サイト名/共有ドキュメント/資料.xlsx

SharePointリンクの注意点

  • リンク先のファイルにアクセス権限がないと開けません。チームメンバーに共有設定をしておきましょう
  • ブラウザで開くか、アプリで開くかは環境によって変わります
  • 「リンクのコピー」で取得したURLは長く複雑なため、表示文字列を分かりやすく設定すると見やすくなります

別シート・別ファイルへのリンク

同じブック内の別シートにリンクするには、挿入画面の左側で「このドキュメント内」を選びます。

  1. Ctrl + Kで挿入画面を開く
  2. 左側の「このドキュメント内」を選択
  3. ジャンプ先のシートとセル番地(例:A1)を指定
  4. 「OK」をクリック

大量のシートがあるブックでは、目次シートを作って各シートへのリンクを並べると便利です。なお、数式でリンクを自動生成したい場合は、HYPERLINK関数を使う方法もあります。一覧から一括でリンクを作りたいときは関数の方が効率的です。

メールアドレスへのリンク

  1. Ctrl + Kで挿入画面を開く
  2. 左側の「電子メールアドレス」を選択
  3. メールアドレスと件名を入力

クリックすると、宛先が入力済みの新規メール作成画面が開きます。問い合わせ先リストなどに便利です。

ハイパーリンクを編集・削除する方法

編集する

リンクが設定されたセルを右クリック →「ハイパーリンクの編集」で、リンク先や表示文字列を変更できます。

1つだけ削除する

セルを右クリック →「ハイパーリンクの削除」を選びます。文字は残り、リンクだけが消えます。

複数まとめて削除する

  1. リンクが設定された複数のセルを範囲選択
  2. 右クリック →「ハイパーリンクの削除」

これで選択範囲のリンクを一括で削除できます。

URLを入力しても自動でリンクにしない設定

URLやメールアドレスを入力すると自動でリンクになりますが、これが不要な場合はオフにできます。

  1. 「ファイル」→「オプション」→「文章校正」
  2. 「オートコレクトのオプション」をクリック
  3. 「入力オートフォーマット」タブを開く
  4. 「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」のチェックを外す

ハイパーリンクが開かない・切れるときの対処法

症状 原因 対処法
ファイルが開かない ファイルが移動・削除された 正しい場所にリンクを設定し直す
共有フォルダが開けない ドライブレターの割当が違う UNCパス(\サーバー名…)に変更する
SharePointが開けない アクセス権限がない ファイルの共有設定を確認する
「セキュリティの警告」が出る 外部リンクの安全確認 信頼できるリンクなら許可する
クリックしても反応しない リンクが設定されていない Ctrl+Kで再設定する

HYPERLINK関数との使い分け

方法 向いている場面
手動でリンク挿入(Ctrl+K) 少数のリンクを個別に設定したいとき
HYPERLINK関数 一覧から大量のリンクを一括生成したいとき/セルの値でリンク先を変えたいとき

数式でリンクを自動生成したい場合は、HYPERLINK関数の使い方の記事で詳しく解説しています。大量のリンクを扱うなら関数の方が効率的です。

まとめ

エクセルのハイパーリンクは、Ctrl + Kで手軽に設定でき、Webページ・ファイル・別シート・メールなどさまざまなリンクが作れます。

  • 基本はCtrl + Kで挿入
  • 社内サーバーはUNCパス(\サーバー名…)でリンク切れを防ぐ
  • SharePoint・OneDriveは共有URLを貼り付け
  • 大量のリンクはHYPERLINK関数が便利

特に複数人で使う資料では、UNCパスやクラウドのリンクを活用すると、リンク切れの少ない使いやすい資料が作れます。ぜひ活用してみてください。

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IT解決チャンネル編集部
ExcelやWord、Windows、Googleスプレッドシートなど、ビジネスで使うITツールの使い方を初心者にもわかりやすく解説しています。関数の使い方から実務で役立つ応用テクニックまで、画像付きでていねいに紹介。パソコン操作で困ったときの頼れる情報源を目指しています。