Outlookで宛先を入力すると、過去に送ったアドレスが候補として自動表示されます。これが「オートコンプリート」機能です。便利な反面、間違ったアドレスを選んでしまう誤送信の原因にもなります。

この記事では、Outlookのオートコンプリートについて、間違った候補の削除・全削除・無効化の方法を、新しいOutlook・従来版・Web版それぞれで解説します。誤送信を防ぐコツも紹介します。

オートコンプリートとは?

オートコンプリートは、宛先・CC・BCC欄に文字を入力したとき、過去に送信したメールアドレスを候補として表示する機能です。数文字打つだけで宛先を選べるので、入力の手間が省けます。

この候補リストは、連絡先(アドレス帳)とは別物で、送信履歴から自動で作られるのが特徴です。そのため、一度送ったタイプミスのアドレスや、もう使わない古いアドレスも候補に残り続けます。

【最重要】オートコンプリートが誤送信の原因になる理由

オートコンプリートは便利ですが、ビジネスでは情報漏洩につながる誤送信のリスクがあります。

  • 似た名前のアドレスが並び、別人を選んでしまう
  • 退職した人や、もう取引のない相手のアドレスが残っている
  • 過去に打ち間違えた存在しないアドレスが候補に出る

「山田さんに送ったつもりが、候補の並びで別の山田さんに送ってしまった」というミスは実際によく起こります。間違った候補は早めに削除しておくことが、誤送信防止の第一歩です。

間違った候補を1件だけ削除する

不要な候補や間違ったアドレスは、1件ずつ削除できます。新しいOutlook・従来版・Web版すべて共通の操作です。

  1. 新しいメールの作成画面を開く
  2. 宛先欄に、削除したいアドレスの最初の数文字を入力
  3. 候補リストが表示される
  4. 削除したい候補にマウスを合わせる
  5. 右側に表示される「×」をクリック

これで、その候補だけがリストから消えます。間違ったアドレスや使わなくなったアドレスは、この方法でこまめに削除しておきましょう。

※従来版(クラシック)では、キーボードの↓キーで候補を選び、Deleteキーでも削除できます。

オートコンプリートの候補をすべて削除する(従来版)

候補リストをまるごとリセットしたい場合は、従来版(クラシックOutlook)で全削除できます。

  1. ファイル」→「オプション」を開く
  2. 左メニューの「メール」を選ぶ
  3. 「メッセージの送信」の項目にある「オートコンプリートのリストを空にする」をクリック
  4. 確認画面で「はい」を選ぶ

これで候補リストがすべて消え、まっさらな状態になります。古いアドレスを一掃したいときに便利です。

オートコンプリートを無効にする

「候補を一切表示したくない」「誤送信のリスクを根本的になくしたい」場合は、機能そのものをオフにできます。

従来版(クラシック)での無効化

  1. ファイル」→「オプション」を開く
  2. 左メニューの「メール」を選ぶ
  3. 「メッセージの送信」の「[宛先]、[CC]、[BCC] に入力するときにオートコンプリートのリストを使用して名前の候補を表示する」のチェックを外す
  4. 「OK」をクリック

これで候補が表示されなくなり、宛先は毎回入力するか、連絡先(アドレス帳)から選ぶ形になります。

新しいOutlook・Web版での扱い

新しいOutlookとWeb版では、従来版のような「完全に無効化する」設定が用意されていない場合があります。その場合は、間違った候補を1件ずつ削除する方法(前述)でこまめに整理するのが現実的です。

オートコンプリートの候補が表示されないときは?

症状 原因・対処法
候補が出てこない 無効化されている。設定でオートコンプリートをオンにする(従来版)
特定のアドレスだけ出ない そのアドレスにまだ送信したことがない。一度送ると候補に追加される
全部消えてしまった 「リストを空にする」を実行した可能性。再度送信すると少しずつ復活する
パソコンを変えたら出ない 候補リストは各パソコンに保存される。新しい環境では再構築される

オートコンプリートと連絡先(アドレス帳)の違い

項目 オートコンプリート 連絡先(アドレス帳)
作られ方 送信履歴から自動 自分で登録
正確さ △ 間違いも残る ◎ 管理されている
誤送信リスク 高い 低い
おすすめの使い方 こまめに整理する 大事な相手は登録しておく

大事な取引先は連絡先に登録しておき、オートコンプリートの間違った候補は削除する、という使い分けが安全です。連絡先の使い方はウェブ版Outlook 連絡先の使い方で解説しています。

誤送信を防ぐためのチェックリスト

  • 間違った候補・古い候補は見つけたらすぐ削除する
  • 重要な相手は連絡先に登録して、そこから選ぶ
  • 送信前に宛先をもう一度確認する習慣をつける
  • 社外秘の内容はBCCの使い方にも注意する

まとめ

Outlookのオートコンプリートは便利ですが、誤送信のリスクもあります。間違った候補は「候補にマウスを合わせて×をクリック」で1件ずつ削除でき、従来版では全削除や無効化も可能です。

  • 1件削除:候補の「×」をクリック(全バージョン共通)
  • 全削除:従来版の「オートコンプリートのリストを空にする」
  • 無効化:従来版のオプションでチェックを外す

こまめに整理して、安全にメールを使いましょう。Outlookの他の機能は、Outlookの使い方ガイド仕分けルールの設定方法もあわせてご覧ください。

ABOUT ME
IT解決チャンネル編集部
ExcelやWord、Windows、Googleスプレッドシートなど、ビジネスで使うITツールの使い方を初心者にもわかりやすく解説しています。関数の使い方から実務で役立つ応用テクニックまで、画像付きでていねいに紹介。パソコン操作で困ったときの頼れる情報源を目指しています。