ピボットテーブルで「特定の商品だけ見たい」「今月分だけ表示したい」と思ったとき、どうやって絞り込んでいますか。行エリアや列エリアのフィルタードロップダウンを使う方法もありますが、Excelには「スライサー」と「タイムライン」というより直感的なフィルタリングツールがあります。

この記事ではピボットテーブルのスライサーとタイムラインの挿入方法・操作方法・複数ピボットテーブルとの連動設定を解説します。

ピボットテーブルのフィルタリング方法の比較

ピボットテーブルには3種類のフィルタリング方法があります。

方法 特徴 向いている場面
行・列のドロップダウンフィルター 行ラベル・列ラベルの▼から絞り込む 一時的な絞り込み確認
フィルターエリア(レポートフィルター) ピボットテーブル上部に表示されるドロップダウン 印刷レポートの切り替え
スライサー ボタン型のパネルでクリックして絞り込む ダッシュボード・見せるレポート
タイムライン 日付専用のスライダー型フィルター 期間の絞り込み

レポートフィルター(フィルターエリア)の使い方

フィールドパネルの「フィルター」エリアにフィールドをドラッグすると、ピボットテーブルの上部にドロップダウンが表示されます。

  1. フィールドパネルの「フィルター」エリアにフィールド(例:「年度」「地域」)をドラッグする
  2. ピボットテーブルの左上に「年度:(すべて)▼」のようなドロップダウンが表示される
  3. ドロップダウンをクリック→絞り込みたい値を選んで「OK」をクリックする
複数の値を選ぶ場合:「複数のアイテムを選択」にチェックを入れると複数の値にチェックを入れて絞り込めます。ただし選択状態が画面上では「(複数のアイテム)」とだけ表示されるため、何で絞り込んでいるかわかりにくくなります。複数選択が多い場合はスライサーの使用がおすすめです。

スライサーとは

スライサーは、ボタンをクリックするだけでピボットテーブルを絞り込めるパネルです。何で絞り込んでいるかが一目でわかり、他の人が使うレポートやダッシュボードに適しています。

スライサーが選択されている状態(青くハイライトされているボタン)と選択されていない状態(グレーのボタン)が視覚的に明確なため、現在の絞り込み状態を直感的に把握できます。

スライサーを挿入する

  1. ピボットテーブルの内部をクリックして選択状態にする
  2. ピボットテーブル分析」タブをクリックする
  3. スライサーの挿入」をクリックする
  4. 「スライサーの挿入」ダイアログが表示される
  5. スライサーにしたいフィールドにチェックを入れる(複数選択可)
  6. OK」をクリックする

スライサーパネルがシート上に配置されます。ドラッグして見やすい位置に移動してください。

スライサーの操作方法

絞り込む

スライサーのボタンをクリックすると、その値でピボットテーブルが絞り込まれます。

複数の値で絞り込む

Ctrl+クリックで複数のボタンを選択できます。または「複数選択」ボタン(スライサー右上のアイコン)をクリックしてから選択すると、Ctrlキーなしで複数選択できるようになります。

フィルターをすべてクリアする

スライサー右上の「フィルターのクリア」アイコン(✕)をクリックすると絞り込みを解除できます。

スライサーを削除する

スライサーを選択してDeleteキーを押す。またはスライサーを右クリック→「”○○”スライサーの削除」をクリックする。

スライサーはサイズ変更・デザイン変更ができます。スライサーを選択すると表示される「スライサー」タブでボタンの列数・サイズ・配色(スライサースタイル)を変更できます。ピボットテーブルの色と合わせると、レポート全体の見た目が整います。

複数のピボットテーブルをスライサーで同時にフィルタリングする

1つのスライサーで複数のピボットテーブルを同時に絞り込むことができます。ダッシュボードのように複数の集計表を並べている場合に便利です。

接続手順

  1. 連動させたいスライサーを右クリックする
  2. レポートの接続」をクリックする(または「ピボットテーブルの接続」)
  3. このスライサーで制御できるピボットテーブルの一覧が表示される
  4. 連動させたいピボットテーブルすべてにチェックを入れる
  5. OK」をクリックする

設定後は、スライサーのボタンをクリックすると接続されたすべてのピボットテーブルが同時に絞り込まれます。

💡 ダッシュボード作成の基本パターン:同じ元データから複数のピボットテーブルを作成(売上合計・商品別件数・担当者別売上など)し、それぞれをピボットグラフ化してレイアウト。スライサーで「月」や「地域」を接続すれば、1つのスライサーで全グラフが同時に更新されるインタラクティブなダッシュボードになります。

タイムライン(日付専用フィルター)の使い方

タイムラインは日付フィールド専用のスライサーです。スライダーを動かすだけで期間を絞り込めます。

タイムラインを挿入する

  1. ピボットテーブルの内部をクリックして選択状態にする
  2. ピボットテーブル分析」タブ→「タイムラインの挿入」をクリックする
  3. 日付フィールドを選ぶ(元データに日付フィールドがないと表示されない)
  4. OK」をクリックする

タイムラインの操作方法

  • 期間単位の切り替え:タイムライン右上のドロップダウンで「年・四半期・月・日」を切り替えられる
  • 期間を選択する:スライダーバーをクリックまたはドラッグして絞り込みたい期間を選ぶ
  • 期間を広げる・縮める:選択範囲の端をドラッグして期間を調整する
  • フィルターをクリアする:タイムライン右上の「フィルターのクリア」アイコンをクリックする
⚠️ タイムラインが挿入できない場合、元データの日付フィールドがExcelに日付として認識されていない可能性があります。文字列形式の日付(「2024年1月」など)ではタイムラインを使えません。元データの日付列を日付形式(2024/1/5など)に変換してから再試行してください。

まとめ

  • ピボットテーブルのフィルタリング方法は「ドロップダウン・レポートフィルター・スライサー・タイムライン」の4種類
  • スライサーは「ピボットテーブル分析」→「スライサーの挿入」から追加し、ボタンをクリックして絞り込む
  • スライサーを右クリック→「レポートの接続」で複数のピボットテーブルを同時フィルタリングできる
  • タイムラインは日付専用のスライサーで、スライダーで期間を直感的に絞り込める
  • スライサー・タイムラインはサイズ・デザイン変更可能でダッシュボード作成に最適

Excelピボットテーブルの使い方完全ガイドに戻る

ABOUT ME
IT解決チャンネル編集部
ExcelやWord、Windows、Googleスプレッドシートなど、ビジネスで使うITツールの使い方を初心者にもわかりやすく解説しています。関数の使い方から実務で役立つ応用テクニックまで、画像付きでていねいに紹介。パソコン操作で困ったときの頼れる情報源を目指しています。