Windowsパソコンが重い・遅いときの対処法|タスクマネージャーで原因を特定して解決する
パソコンが重くなって操作のたびに待たされる——この問題は「メモリを増やせばいい」「スタートアップを無効にすればいい」と単純に片づけられがちですが、実際には原因がいくつかあり、原因によって対処法がまったく異なります。
間違った対処をしても改善しないどころか、時間を無駄にするだけです。この記事では、まずタスクマネージャーで「何が原因で重いのか」を特定し、原因別に正しい対処法を実行するという手順で解説します。
・タスクマネージャーで重さの原因(ディスク/メモリ/CPU)を特定する方法
・ディスク使用率100%の原因と解決手順
・メモリ使用率が高いときの対処法
・CPU使用率が高いときの対処法(ウイルス疑いの確認を含む)
・スタートアップの整理で起動を速くする方法
・視覚効果の無効化・不要ファイル削除
・それでも改善しない場合の次の手(SSD換装・初期化)
まず「何が原因で重いのか」をタスクマネージャーで確認する
パソコンが重い原因を当てずっぽうに対処するのは非効率です。タスクマネージャーのパフォーマンスタブを開けば、どのリソースが詰まっているかを30秒で確認できます。
タスクマネージャーの開き方
- Ctrl + Shift + Escを押す(最速)
- タスクバーを右クリック→「タスクマネージャー」をクリックする
- Ctrl + Alt + Delete→「タスクマネージャー」を選択する
「パフォーマンス」タブで原因を特定する
- タスクマネージャーが開いたら「パフォーマンス」タブをクリックする
- 左側に「CPU」「メモリ」「ディスク」「GPU」などが並んでいる
- それぞれの使用率グラフを確認する
| 高くなっている項目 | 主な原因 | 本記事で対応する章 |
|---|---|---|
| ディスク(90%以上) | SysMain・Windows Search・HDD老朽化 | 次章「ディスク使用率が高い」 |
| メモリ(80%以上) | 常駐アプリが多い・メモリ容量不足 | 「メモリ使用率が高い」 |
| CPU(常時70%以上) | ウイルス・熱暴走・重いアプリ | 「CPU使用率が高い」 |
| どれも低い(30%未満) | スタートアップ過多・ストレージ断片化・ドライバー不具合 | 「スタートアップの整理」以降 |
ディスク使用率が高い場合の対処法
ディスク使用率が常時90〜100%になっている場合、HDDを使用しているパソコンでは特に起こりやすい症状です。以下の対処を順番に試してください。
対処①:SysMain(Superfetch)サービスを無効にする
SysMainは「よく使うアプリを先読みしてメモリに格納する」Windowsの機能ですが、HDDのパソコンではこの先読み動作が逆にディスクを占有して重くなる原因になります。
- Windows + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「
services.msc」と入力してEnterを押す - サービス一覧から「SysMain」を探してダブルクリックする
- 「スタートアップの種類」を「無効」に変更する
- 「サービスの状態」の「停止」をクリックして「OK」を押す
- パソコンを再起動して改善するか確認する
対処②:Windows Searchのインデックス作成を一時停止する
Windows Searchがバックグラウンドでファイルを検索・索引付けしているときもディスク使用率が跳ね上がります。
- 同じく「services.msc」を開く
- 「Windows Search」を探してダブルクリックする
- 「スタートアップの種類」を「無効」または「手動」に変更して停止する
対処③:ディスクのクリーンアップで空き容量を確保する
- スタートメニューで「ディスク クリーンアップ」と検索して開く
- 対象ドライブ(通常はCドライブ)を選択する
- 削除するファイルにチェックを入れる(一時ファイル・ゴミ箱・更新プログラムなど)
- 「システムファイルのクリーンアップ」もクリックして実行するとより多くの容量を解放できる
対処④(根本解決):HDDをSSDに換装する
ディスク使用率の問題の根本原因がHDDの遅さにある場合、上記の対処では一時しのぎにしかなりません。HDD→SSDへの換装が最も効果的な解決策です。換装後はパソコンの起動時間が30秒以上から5〜10秒程度に短縮されるケースが多いです。
メモリ使用率が高い場合の対処法
メモリ使用率が80%以上で常時推移している場合、常駐アプリが多すぎるか、メモリ容量そのものが不足しています。
対処①:使っていないアプリを閉じる
タスクマネージャーの「プロセス」タブでメモリ列を降順に並べ替え、使っていないのにメモリを大量に消費しているアプリを終了します。ブラウザ(ChromeやEdge)はタブを多く開くほどメモリを大量に消費するため、不要なタブを閉じるだけで効果がある場合もあります。
対処②:スタートアップアプリを無効にする
Windows起動時に自動起動するアプリを減らすとメモリの初期消費が下がります。次章「スタートアップの整理」で詳しく解説します。
対処③:仮想メモリの設定を確認する
物理メモリが足りないとき、Windowsはディスクを仮想メモリ(ページファイル)として使います。設定が小さすぎると「仮想メモリが不足しています」というエラーが出ることがあります。
- スタートメニューで「パフォーマンス」と検索→「Windowsの外観とパフォーマンスを調整」を開く
- 「詳細設定」タブ→「仮想メモリ」の「変更」をクリックする
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」にチェックが入っていることを確認する(入っていない場合はチェックを入れてOK)
対処④:メモリ増設を検討する
物理メモリが8GB以下の場合、現代のWindows 11では常用時に不足しやすいです。16GBへの増設を検討してください。ノートパソコンでは増設できない機種もあるため、購入前にスペックを確認してください。
CPU使用率が高い場合の対処法
CPUが常時70%以上になっている場合は、原因の特定が特に重要です。
まずウイルス感染を疑う
CPU使用率が異常に高い(特に何もしていないのに高い)場合、マルウェア(仮想通貨マイニングウイルスなど)が原因のことがあります。
- スタートメニューで「Windows セキュリティ」と検索して開く
- 「ウイルスと脅威の防止」→「クイックスキャン」を実行する
- 怪しいものが見つかったら指示に従って削除する
高CPU使用プロセスを確認して終了する
- タスクマネージャー→「プロセス」タブでCPU列を降順に並べる
- CPU使用率が高いプロセスを確認する
- 身に覚えのないプロセス名の場合はWebで検索して安全なものか確認する
- 不要なものは右クリック→「タスクの終了」で終了する
電源プランを「高パフォーマンス」に変更する
省電力設定のためCPUの動作クロックが抑えられているケースがあります。
- コントロールパネル→「電源オプション」を開く(スタートで「電源プラン」と検索)
- 「高パフォーマンス」を選択する
パソコン内部の熱暴走を確認する
CPUが高温になると自動的に動作速度を落とす「サーマルスロットリング」が働き、パソコン全体が遅くなります。パソコン底部や排気口が熱い・ファンがうるさい場合は熱暴走の可能性があります。
- 通気口をふさがない場所で使用する
- 冷却台(ノートパソコン用ファン)を使用する
- エアダスターで内部のほこりを吹き飛ばす(自分で開けられる場合)
スタートアップを整理して起動を速くする
パソコン起動時に自動起動するアプリが多いと、起動が遅くなるだけでなく、起動後もしばらく動作が重くなります。
スタートアップアプリの無効化手順
- Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
- 「スタートアップ」タブをクリックする
- 「スタートアップへの影響」列を確認して「高」「中」になっているアプリを探す
- 普段すぐに使わないアプリ(チャットソフト・音楽アプリ・クラウドストレージなど)を右クリック→「無効化」する
Windowsの視覚効果を無効にして動作を軽くする
ウィンドウのアニメーション・半透明効果・影などの視覚効果はCPUとGPUを消費します。古いパソコンや低スペックのPCでは、これを無効にするだけで体感速度が向上します。
- スタートメニューで「パフォーマンス」と検索する
- 「Windowsの外観とパフォーマンスを調整」をクリックする
- 「パフォーマンスを優先する」を選択する(すべての視覚効果をオフ)
- 「OK」をクリックして適用する
見た目が変わりすぎるのが嫌な場合は「カスタム」を選んで個別にOFFにすることもできます。特に効果が大きいのは「アニメーション化されたコントロールと要素をウィンドウの内側に表示する」と「ウィンドウを最大化または最小化するときにアニメーションで表示する」の2つです。
不要ファイル・アプリを削除して空き容量を確保する
Tempフォルダの手動クリーンアップ
- Windows + Rを押して「
%temp%」と入力してEnterを押す - 開いたフォルダ内のファイルをCtrl+Aですべて選択してDeleteキーで削除する
- 「使用中のため削除できません」と表示されたファイルはスキップしてOK
使っていないアプリをアンインストールする
- 「設定」(Windows + I)→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「サイズ」列で並べ替えて容量の大きいアプリを確認する
- 使っていないアプリの「…」メニューから「アンインストール」する
それでも改善しない場合の次の手
Windows Updateとドライバーを最新にする
古いドライバーや未適用のWindowsUpdateが原因でパフォーマンスが低下することがあります。「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」を実行してすべて適用してください。
ハードウェアの問題を疑う
| 症状 | 疑われる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| ディスク使用率が常に100%でSSDでも重い | SSDの劣化・故障 | CrystalDiskInfoで健康状態を確認 |
| 何をやっても改善しない | メモリの物理故障 | Windowsメモリ診断ツールで確認 |
| 購入から5年以上経過している | ハードウェア全体の老朽化 | パソコンの買い替えを検討 |
Windowsをリセット(初期化)する
上記の対処をすべて試しても改善しない場合、Windowsのリセットが最終手段です。「設定」→「システム」→「回復」→「このPCをリセット」から実行できます。「個人用ファイルを保持する」オプションを選べばデータを残したままシステムだけ初期化できます。
まとめ:対処の優先順位
| ステップ | やること | 効果 |
|---|---|---|
| ① まず診断 | タスクマネージャー→パフォーマンスタブで原因を特定 | 無駄な対処を防ぐ |
| ② ディスク100%なら | SysMain・Windows Searchを無効化 | 即効性あり(HDDの場合) |
| ③ メモリ不足なら | スタートアップ無効化・不要アプリを閉じる | 即効性あり |
| ④ CPU高いなら | ウイルススキャン→熱暴走確認→電源プラン変更 | 原因次第で大幅改善 |
| ⑤ 共通対処 | 視覚効果オフ・Tempクリーンアップ・スタートアップ整理 | 中程度の改善 |
| ⑥ 根本解決 | HDD→SSD換装 / メモリ増設 | 効果が最も大きい |
| ⑦ 最終手段 | Windowsのリセット(初期化) | ソフト的な問題を一掃 |
パソコンの重さには必ず原因があります。タスクマネージャーで「何が詰まっているか」を確認してから対処することで、効率よく解決できます。特にHDDを使用している場合はSSDへの換装が最もコストパフォーマンスの高い解決策です。
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