Windowsを使っていると突然画面が青くなり、「PCに問題が発生したため、再起動する必要があります」というメッセージとともにエラーコードが表示される——これがブルースクリーン・オブ・デス(BSOD: Blue Screen of Death)です。

ブルースクリーンは「一度だけ起きた」のか「繰り返し起きる」のかで深刻度がまったく異なります。この記事では、まず深刻度を判断してから、エラーコード別の原因と対処法を解説します。

この記事でわかること
・ブルースクリーンが出たらまずエラーコードを記録する理由と方法
・一時的なものと継続的なものの深刻度の判断基準
・よくあるエラーコード別の原因と対処法
・セーフモードで起動して問題を切り分ける方法
・Windowsメモリ診断でメモリ不良を確認する手順
・イベントビューアーで詳細なエラー原因を調べる方法
・それでも解決しない場合の最終手段

ブルースクリーンが出たらまずエラーコードを記録する

ブルースクリーンの画面に表示されるエラーコード(例:CRITICAL_PROCESS_DIED)が、原因特定の手がかりになります。再起動する前に必ずスマートフォンで画面を撮影してください。

ブルースクリーンに表示される主な情報:

  • エラーコード名(例:MEMORY_MANAGEMENTDRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL
  • 停止コード(16進数)(例:0x0000001A
  • 問題のあるファイル名(例:ntfs.sysnvlddmkm.sysなど)
再起動後にイベントビューアーでも確認できます。エラーコードを撮影できなかった場合でも、後述のイベントビューアーでブルースクリーンの詳細ログを確認できます。

一時的なものか継続的なものか:深刻度の判断

状況 深刻度 対応方針
1回だけ発生して、その後は問題なく使えている 低〜中 Windows Update・ドライバー更新を実施して様子を見る
週に数回、特定の操作(ゲーム・動画編集など)で発生する 中〜高 エラーコードから原因を特定して対処する
起動直後や短時間で繰り返し発生する セーフモードで起動して問題のドライバー・アプリを特定する
Windowsが起動できないほど頻発する 最高 Windowsの回復環境(WinRE)から修復・初期化を検討する

よくあるエラーコードと原因・対処法

CRITICAL_PROCESS_DIED

原因:Windowsのシステムプロセスが強制終了された。ドライバーの不具合・Windows Updateの失敗・システムファイルの破損が多い。

対処法

  1. コマンドプロンプト(管理者として実行)で以下を実行してシステムファイルを修復する
sfc /scannow
  1. 完了後に再起動して改善するか確認する
  2. 改善しない場合はDISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthも実行する

MEMORY_MANAGEMENT

原因:メモリ(RAM)の管理に問題が発生した。メモリモジュールの物理的な不良・メモリスロットの接触不良・ドライバーのメモリ破壊が多い。

対処法

  1. 後述の「Windowsメモリ診断」でメモリに物理的な問題がないか確認する
  2. 複数のメモリを搭載している場合、1枚ずつ差し替えて発生しなくなるスロット・モジュールを特定する
  3. メモリスロットとメモリモジュールの金属端子を乾いた布で清掃する(ゴミの付着が原因のこともある)

DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL

原因:ドライバーがメモリの禁止領域にアクセスした。グラフィックドライバー・ネットワークドライバーの不具合が多い。エラー画面にファイル名(例:nvlddmkm.sys = NVIDIAグラフィックドライバー)が表示されることがある。

対処法

  1. 表示されているファイル名で検索して関連するドライバーを特定する
  2. デバイスマネージャーで該当ドライバーを右クリック→「ドライバーの更新」を実行する
  3. 最近ドライバーを更新した直後に発生している場合は「ドライバーを元に戻す」で前のバージョンに戻す

PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA

原因:ページングできないメモリ領域でページフォルトが発生した。メモリ不良・ドライバー不具合・ウイルス感染が原因のことが多い。

対処法

  1. Windowsメモリ診断でメモリの健康状態を確認する
  2. Windows Defenderでウイルススキャンを実行する
  3. 最近インストールしたアプリやドライバーをアンインストールして再発するか確認する

SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED

原因:システムスレッドが処理できない例外を発生させた。古いドライバーや互換性のないドライバーが多い。

対処法

  1. Windows Updateをすべて適用する
  2. デバイスマネージャーで「!」マークが付いているデバイスがないか確認する
  3. 該当ドライバーを更新・再インストールする

共通の初期対処法(エラーコードに関わらず試すこと)

Windows Updateを最新にする

  1. 「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」を実行する
  2. 利用可能な更新をすべてインストールする
  3. 再起動後に改善するか確認する

システムファイルの整合性を確認・修復する

コマンドプロンプト(管理者として実行)で以下を順番に実行します。

sfc /scannow

完了後:

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

両方を実行した後にPCを再起動してください。

セーフモードで起動して問題を切り分ける

通常起動でブルースクリーンが頻発する場合、セーフモードで起動すると問題の原因(ドライバー・アプリ)を切り分けられます。セーフモードはWindowsの最小限のドライバーのみで起動するため、ドライバーが原因のBSODは発生しにくくなります。

セーフモードの起動方法

方法①(通常起動できる場合)

  1. 「設定」→「システム」→「回復」→「PCの起動をカスタマイズする」→「今すぐ再起動」をクリックする
  2. 「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択する
  3. 再起動後に数字キーで「4」(セーフモードを有効にする)を押す

方法②(起動直後に使える場合)

  1. 起動直後にF8キーを連打する(Windows 11では効かない場合がある)
  2. 「詳細ブートオプション」が表示されたら矢印キーで「セーフモード」を選択する

セーフモードで安定する場合:ドライバーまたはスタートアップアプリが原因である可能性が高いです。最近インストールしたドライバー・アプリをアンインストールしてから通常起動を試してください。

Windowsメモリ診断でメモリ不良を確認する

MEMORY_MANAGEMENTなどメモリ関連のエラーが出た場合、物理的なメモリの不良がないか確認できます。

  1. スタートメニューで「Windowsメモリ診断」と検索して開く
  2. 今すぐ再起動して問題を確認する(推奨)」をクリックする
  3. PCが再起動してメモリテストが自動で実行される(数分〜十数分かかる)
  4. テスト完了後Windowsが起動して、スタートメニュー通知またはイベントビューアーで結果を確認する
⚠️ 「ハードウェアの問題が検出されました」と表示された場合、メモリモジュールの交換が必要です。エラーが出た状態で使い続けるとデータが破損する可能性があります。早めにバックアップを取ってからメモリ交換を検討してください。

イベントビューアーでエラーの詳細を確認する

ブルースクリーンの原因をより詳しく確認したい場合は、イベントビューアーのログを参照します。

  1. Windows + X→「イベントビューアー」を開く
  2. 左側のツリーから「Windows ログ」→「システム」をクリックする
  3. 右側のログ一覧で「エラー」や「重大」と表示されているものを確認する
  4. ブルースクリーン発生時刻付近のエラーをダブルクリックして詳細を見る
  5. 「ソース」欄に記載されているプロセス名・ドライバー名が原因の手がかりになる
💡 イベントビューアーに表示されるエラーメッセージをそのままWebで検索すると、同じ症状の解決事例が見つかることがあります。特に「ソース」欄のドライバー名(例:nvlddmkm)で検索すると具体的な対処法が見つかりやすいです。

それでも解決しない場合の最終手段

手段 方法 注意点
Windowsのリセット(初期化) 設定→システム→回復→このPCをリセット 「個人用ファイルを保持する」を選ぶとデータは残る
クリーンインストール USBメモリからWindowsを再インストール Cドライブのデータは消えるため事前にバックアップ必須
ハードウェアの交換・修理 メモリ交換・SSD交換・メーカー修理に出す 5年以上経過している場合は買い替えも検討

まとめ:ブルースクリーン対処の流れ

ステップ やること
① まず記録 スマホでエラーコードを撮影してから再起動
② 深刻度を判断 1回だけ→様子見 / 繰り返す→原因を特定して対処
③ 共通対処 Windows Update適用→sfc /scannow実行
④ エラーコード別 本記事の一覧から該当コードを確認して対処
⑤ セーフモードで確認 安定するならドライバー・アプリが原因
⑥ メモリ診断 MEMORY_MANAGEMENT系はWindowsメモリ診断を実行
⑦ ログ確認 イベントビューアーで発生時刻のエラーを調べる
⑧ 最終手段 Windowsリセット→クリーンインストール→ハードウェア修理

ブルースクリーンは「必ずエラーコードを記録する」ことから始めてください。エラーコードがわかると原因の特定が格段に速くなります。1回だけ発生した場合は過度に心配する必要はありませんが、繰り返し発生する場合は早めに対処しないとデータを失うリスクがあります。バックアップは日頃から取っておくことをおすすめします。

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