「アプリを起動するのにスタートメニューを探すのが面倒」「ちょっとした計算をしたいだけなのに電卓を開くのが手間」——そんな悩みを一発で解決するのが、PowerToysに含まれるPowerToys Run(パワートイズ ラン)です。

Alt + Spaceを押して文字を打つだけで、アプリ起動・計算・ファイル検索・Web検索などが瞬時にできる高速ランチャーです。この記事では基本操作から便利なプラグインまで徹底解説します。

PowerToys Runとは?

PowerToys Runは、キーボード操作だけでパソコンのあらゆる操作を高速に実行できるクイックランチャーです。Mac の Spotlight に似た機能で、一度使うと手放せなくなる便利さです。

できること
アプリ起動 「chrome」と打つだけでChromeを起動
計算 「128*64」で即座に計算結果
ファイル検索 ファイル名で素早く検索
Web検索 そのまま検索ワードを入力
単位変換 「10 ft to m」でメートル換算
システム操作 「shutdown」でシャットダウン

事前準備:PowerToysをインストール

PowerToys Runを使うには、まずPowerToysが必要です。Microsoft Storeで「PowerToys」と検索し、提供元がMicrosoft Corporationのものをインストールしてください。詳しくはPowerToysの使い方とインストール方法で解説しています。

インストール後、設定で「PowerToys Run」がオンになっていることを確認しましょう。

基本の使い方

  1. Alt + Spaceを押す(画面中央に検索バーが表示される)
  2. 起動したいアプリ名やキーワードを入力
  3. 候補が表示されたら、Enterで実行
  4. 閉じたいときはEsc

たったこれだけです。マウスに手を伸ばす必要がなく、キーボードだけで完結します。

覚えておきたいキーボードショートカット

ショートカット 動作
Alt + Space PowerToys Runを開く/閉じる
Esc 閉じる
Enter 選択した項目を実行
Ctrl + Shift + Enter 管理者として実行
Ctrl + Shift + E ファイルの場所をエクスプローラーで開く
Ctrl + C ファイル・フォルダのパスをコピー
Tab 結果とボタンの間を移動

電卓として使う(計算機能)

検索バーに計算式を入力するだけで、その場で答えが出ます。アプリを開く手間がいりません。

入力例 結果
128 * 64 8192
sqrt(144) 12(平方根)
2^10 1024(べき乗)
(1+2)*3 9(カッコ計算)
pi 3.14159…(円周率)

計算だけをしたいときは、先頭に=を付けると確実です(例:= 2+2)。

プラグインの呼び出しコマンド一覧

PowerToys Runはプラグインでさまざまな機能を持っています。先頭に特定の記号を付けると、その機能だけを呼び出せます。代表的なものを紹介します。

記号 機能 入力例
= 電卓 = 2+2
? ファイル検索 ? 報告書
?? Web検索 ?? 天気予報
> コマンド実行(シェル) > ping localhost
%% 単位変換 %% 10 ft to m
$ Windows設定を開く $ Bluetooth
@ PowerToysの機能を起動 @ color picker
< 開いているウィンドウを検索 < outlook
// URLを開く // microsoft.com
# GUID生成・ハッシュ計算 # guid
!! 過去の検索履歴 !! 計算

※これらのコマンドはプラグインマネージャーで自由に変更できます。

特に便利な使い方5選

① 単位変換(%%)

%% 10 ft to mで「10フィート=何メートル」が一瞬で分かります。長さ・重さ・温度・速度・面積など多くの単位に対応しています。

② Web検索(??)

?? 調べたいことと入力してEnterを押すと、既定のブラウザで検索が始まります。ブラウザを開く手間が省けます。

③ Windows設定を直接開く($)

$ Bluetoothのように入力すると、目的の設定画面に直接ジャンプできます。設定の中を探し回る必要がありません。

④ フリーズしたアプリを終了(<)

< アプリ名で開いているウィンドウを検索し、応答しなくなったアプリのプロセスを終了できます。タスクマネージャーを開くより速いです。

⑤ システム操作(シャットダウン等)

「shutdown」「restart」「lock」「sleep」などと入力すると、シャットダウン・再起動・ロック・スリープが実行できます。「IP address」で自分のIPアドレスも確認できます。

おすすめの設定

  • 起動ショートカットの変更:Alt + Spaceが他のアプリと競合する場合、設定で好きなキーに変更できる
  • プラグインの取捨選択:使わないプラグインをオフにすると動作が軽くなる
  • 表示モニターの選択:マルチモニター環境で、マウスのある画面に表示する設定が便利
  • 表示する結果数:スクロールなしで見える候補の数を調整できる

よくある質問

Alt + Spaceを押しても起動しない

PowerToys本体がバックグラウンドで動いているか、設定でPowerToys Runがオンになっているか確認してください。管理者権限のウィンドウからは反応しないことがあるので、その場合は設定の「集中型キーボードフックを使用する」を試してください。

ファイル検索で目的のファイルが出ない

Windowsの検索インデックスが作成されていないドライブは検索対象外です。Windowsの「インデックスのオプション」で対象ドライブを追加すると改善します。

コマンドパレットとの違いは?

PowerToys Runは、より高機能なコマンドパレット(v2)へと進化しています。基本的な使い方は共通なので、まずはPowerToys Runで操作に慣れておくとよいでしょう。

まとめ

PowerToys Runを使えば、Alt + Spaceだけでアプリ起動・計算・検索・設定変更まで何でも一瞬でできます。マウス操作が大幅に減り、作業スピードが格段に上がります。

まずはアプリ起動計算(=)から使い始め、慣れてきたら単位変換やWeb検索などのプラグインも活用してみてください。PowerToysには他にも便利な機能があります。ウィンドウを自動整列するFancyZonesや、PowerToysの全機能ガイドもあわせてご覧ください。

ABOUT ME
IT解決チャンネル編集部
ExcelやWord、Windows、Googleスプレッドシートなど、ビジネスで使うITツールの使い方を初心者にもわかりやすく解説しています。関数の使い方から実務で役立つ応用テクニックまで、画像付きでていねいに紹介。パソコン操作で困ったときの頼れる情報源を目指しています。