PowerToys FancyZonesの使い方|ウィンドウを自動整列して作業効率を上げる方法
パソコンで複数のアプリを並べて作業するとき、ウィンドウのサイズや位置を毎回調整するのは面倒です。そんなときに役立つのが、Microsoft公式の無料ツールPowerToysに含まれるFancyZones(ファンシーゾーン)です。
画面を好きなレイアウトに区切り、ウィンドウをドラッグするだけでぴったり配置できる強力なウィンドウ管理ツールです。この記事では、基本操作からカスタムレイアウトの作成、キーボード操作まで徹底解説します。
FancyZonesとは?
FancyZonesは、画面上に「ゾーン(区画)」を定義し、そこにウィンドウを吸着(スナップ)させるウィンドウマネージャーです。Windows標準のスナップ機能(Win + 矢印)より自由度が高く、3分割・4分割・自分だけのレイアウトも作れます。
| 項目 | Windows標準スナップ | FancyZones |
|---|---|---|
| 分割パターン | 2分割・4分割など固定 | 自由に作成可能 |
| 3分割(左右+中央) | △ 限定的 | ○ 簡単 |
| レイアウト保存 | × | ○ 複数保存可 |
| マルチモニター | △ | ○ モニターごとに設定 |
事前準備:PowerToysをインストール
FancyZonesを使うには、まずPowerToysが必要です。Microsoft Storeで「PowerToys」と検索し、提供元がMicrosoft Corporationのものをインストールしてください。詳しくはPowerToysの使い方とインストール方法で解説しています。
インストール後、PowerToysの設定で「FancyZones」がオンになっていることを確認しましょう。
基本の使い方(3ステップ)
ステップ1:ゾーンエディターでレイアウトを選ぶ
- Windows + Shift + `(バッククォート)を押してゾーンエディターを開く
※「`」はキーボード左上、半角/全角キーの近くにあります - 表示されたレイアウト一覧から好きなものを選ぶ(列・行・グリッドなど)
- レイアウトをダブルクリックすると適用され、エディターが閉じる
ステップ2:ウィンドウをゾーンに配置する
- 配置したいウィンドウのタイトルバーをつかんでドラッグ
- ドラッグ中にShiftキーを押すとゾーンが表示される
- 配置したいゾーンの上でマウスを離すと、ぴったり吸着する
これだけで、ウィンドウがゾーンの大きさに自動でリサイズされて配置されます。
ステップ3:複数のウィンドウを並べる
同じ操作を繰り返して、各ゾーンにアプリを配置していけば、複数アプリがきれいに整列した作業環境が完成します。
プリセットレイアウトの種類
ゾーンエディターには、すぐ使える定番レイアウトが用意されています。
| レイアウト | 内容 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| フォーカス | 中央に大きなゾーン | 1つの作業に集中 |
| 列(Columns) | 縦に2〜3分割 | 横長モニターで資料比較 |
| 行(Rows) | 横に分割 | 縦長モニター |
| グリッド | 格子状に分割 | 4つ以上のアプリを並べる |
| 優先度グリッド | 中央を大きく+周囲に小 | メイン作業+サブ参照 |
分割数はスライダーで調整できます。まずは「列」や「優先度グリッド」から試すのがおすすめです。
カスタムレイアウトを作る
自分だけのレイアウトも作成できます。ゾーンエディター下部の「新しいレイアウトの作成」から、2つのタイプを選べます。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| グリッド | 3列から始めて、ゾーンを分割・結合して作る。画面サイズに合わせて伸縮する(おすすめ) |
| キャンバス | ウィンドウのように自由に配置・サイズ変更。ゾーンを重ねることも可能 |
グリッドの編集方法(マウス)
- ゾーンを分割:ゾーン内でクリック(Shiftキーで分割線の向きを変更)
- 分割線を移動:つまみをドラッグ
- ゾーンを結合:複数ゾーンをドラッグで選択 →「マージ」を選ぶ
作成したレイアウトには名前を付けて保存できます。仕事用・動画編集用など、用途別に複数作っておくと便利です。
キーボードショートカット一覧
| ショートカット | 動作 |
|---|---|
| Windows + Shift + ` | ゾーンエディターを開く |
| Windows + ←/→ | ゾーン間でウィンドウを移動(※設定が必要) |
| Windows + PageUp/PageDown | 同じゾーン内のウィンドウを切り替え |
| Windows + Ctrl + Alt + 数字 | 番号を割り当てたカスタムレイアウトを即適用 |
キーボードだけでスナップしたい場合:設定の「Windowsスナップホットキーをオーバーライド」をオンにすると、Windows + 矢印キーでゾーン間を移動できるようになります。マウスを使わず高速に配置できます。
複数ゾーンにまたがって配置する
1つのウィンドウを2つ以上のゾーンにまたがって大きく配置することもできます。
- マウス:1つのゾーンをアクティブにした後、Ctrlキーを押しながら他のゾーンも選択
- エッジ:2つのゾーンの境界線付近にカーソルを置くと、両方が同時に選択される
「メインの作業は広く、サブは小さく」といった柔軟な配置ができます。
マルチモニターで使う
FancyZonesはモニターごとに別々のレイアウトを設定できます。
- ゾーンエディターを開く
- 上部で設定したいモニターを選択
- そのモニター用のレイアウトを選ぶ
「メインモニターは4分割、サブモニターは2分割」のように使い分けられます。すべてのモニターで同じDPI設定の場合は、複数モニターを1つの大画面として扱う設定も可能です。
知っておくと便利な設定
- ゾーン番号を表示:各ゾーンに番号が出て分かりやすくなる
- ゾーンの周囲にスペース:ウィンドウ間に余白を作れる
- 新しいウィンドウを最後のゾーンに移動:アプリ起動時に自動配置
- 特定アプリを除外:FancyZonesを効かせたくないアプリを指定できる
- ドラッグ中のウィンドウを透明に:配置先のゾーンが見やすくなる
よくある質問
ドラッグしてもゾーンが表示されない
初期設定ではShiftキーを押しながらドラッグする必要があります。設定で「Shiftキーなしで常に表示」に変更することもできます。
タスクマネージャーなど一部アプリがスナップできない
管理者権限が必要なアプリをスナップするには、PowerToysを管理者として実行する必要があります。
Windows標準のスナップと併用できる?
はい。「Windowsスナップをオーバーライド」をオフにすれば、両方を使い分けられます。
まとめ
FancyZonesを使えば、複数のウィンドウをドラッグするだけできれいに整列でき、作業効率が大きく向上します。まずは「優先度グリッド」や「列」のプリセットから試し、慣れてきたらカスタムレイアウトを作ってみてください。
PowerToysには他にも便利な機能がたくさんあります。画像を一括リサイズするImage Resizerや、PowerToysの全機能ガイドもあわせてご覧ください。







