ピボットテーブルで集計は正しくできているのに、「見た目が無骨で資料として使いにくい」「印刷すると見出しが1ページ目にしか出ない」という悩みはありませんか。ピボットテーブルにはデザインとレイアウトを整えるための設定が多数用意されています。

この記事ではピボットテーブルのスタイル変更・レイアウト形式の切替・条件付き書式との組み合わせ・印刷設定まで解説します。

レポートのレイアウト形式を選ぶ

ピボットテーブルには3種類のレイアウト形式があります。「デザイン」タブ→「レポートのレイアウト」から変更できます。

形式 特徴 向いている場面
コンパクト形式(デフォルト) 複数の行フィールドが1列にまとまって表示される 画面で見る・スライサー操作するとき
アウトライン形式 フィールドごとに別の列で表示される。小計が上部に表示 フィールドごとに列を分けたいとき
表形式 フィールドごとに別の列で表示。全行にラベルが入る(小計なし) データを他の場所にコピーして使いたいとき・印刷
表形式の特徴:行ラベルが各行に入るため、ピボットテーブルのデータをコピーして他のシートに貼り付けたり、VLOOKUPで参照したりするときに使いやすい形式です。コンパクト形式ではグループの先頭行にしかラベルが入らないため、コピーしたときに空白セルが多くなります。

アイテムのラベルを繰り返す

アウトライン形式・表形式で、グループの先頭以外の行でもラベルが表示されない場合は「アイテムのラベルをすべて繰り返す」設定が使えます。

  1. 「デザイン」タブ→「レポートのレイアウト」→「アイテムのラベルをすべて繰り返す」をクリックする

スタイル(配色・デザイン)を変更する

ピボットテーブルの見た目を変えるスタイルが28種類以上用意されています。

  1. ピボットテーブルの内部をクリックして「デザイン」タブを表示する
  2. 「ピボットテーブルスタイル」欄に表示されているスタイルの一覧から選ぶ
  3. 一覧右端の「▼」をクリックするとすべてのスタイルが展開される

スタイルは「薄い色・中間・濃い色」の3グループに分類されています。資料の目的に合わせて選んでください。

縞模様(バンドカラー)を設定する

「デザイン」タブの「ピボットテーブルスタイルのオプション」にある以下のチェックボックスで細かく調整できます。

チェック項目 効果
行ヘッダー 行ラベルを目立たせる
列ヘッダー 列ラベルを目立たせる
縞模様(行) 1行おきに背景色を変える(横縞)
縞模様(列) 1列おきに背景色を変える(縦縞)

セルの書式(フォント・色・罫線)を設定する

ピボットテーブルのセルには通常のセルと同様に書式を適用できますが、注意点があります。

書式を設定する

セルを選択して、ホームタブから通常通りフォント・色・罫線・配置などを設定できます。

更新後も書式を維持する

データを更新するとセルの書式がリセットされることがあります。これを防ぐには:

  1. ピボットテーブルを右クリック→「ピボットテーブルオプション」を開く
  2. 「レイアウトと書式」タブ→「更新時に列幅を自動調整する」のチェックを外す
  3. 更新時にセルの書式を保持する」にチェックを入れる

条件付き書式をピボットテーブルに適用する

ピボットテーブルの値エリアに条件付き書式を適用すると、数値の大小・上位/下位・平均以上/以下などを色でハイライトできます。

データバーを追加する例

  1. 値エリアのセルを選択する(1セルだけでも、範囲でも可)
  2. 「ホーム」タブ→「条件付き書式」→「データバー」→任意のスタイルを選ぶ
  3. 適用範囲を選ぶダイアログが表示される:
    • 「選択したセル」:選択したセルのみ
    • 「”値”の値が含まれるすべてのセル」:値エリア全体に適用(推薦)
    • 「”行ラベル”のすべてのセル」:行ラベルごとに個別スケールで適用
「値が含まれるすべてのセル」を選ぶのが最も直感的です。ピボットテーブル全体の最大値・最小値に対してスケールが設定されるため、値の大小が一目でわかります。カラースケール(グラデーション)・アイコンセット(矢印・信号機など)も同様に適用できます。

上位10件をハイライトする例

  1. 値エリアを選択する
  2. 「ホーム」→「条件付き書式」→「上位/下位ルール」→「上位10項目」を選ぶ
  3. 件数と書式(塗りつぶし色)を設定して「OK」をクリックする

印刷設定(ページヘッダーの繰り返し・改ページ)

ピボットテーブルを印刷する際の設定です。

印刷時に行・列の見出しを各ページに繰り返す

  1. 「ページレイアウト」タブ→「印刷タイトル」をクリックする
  2. 「シート」タブ→「行のタイトル」欄にクリックする
  3. ピボットテーブルの見出し行(1〜2行目など)をシート上でクリックして範囲を指定する
  4. OK」をクリックする

グループごとに改ページを入れる

「年ごとに別ページで印刷したい」場合など、グループの区切りで改ページを挿入できます。

  1. 行エリアのグループフィールドのセルをクリックする
  2. ピボットテーブル分析」タブ→「フィールドの設定」をクリックする
  3. 「レイアウトと印刷」タブ→「各アイテムの後に改ページを挿入する」にチェックを入れる

空白行を各アイテムの後に挿入する

グループ間に空白行を入れて読みやすくしたい場合:「デザイン」タブ→「空白行」→「各アイテムの後に空白行を挿入する」をクリックします。

まとめ

  • レイアウト形式は「デザイン → レポートのレイアウト」でコンパクト・アウトライン・表形式から選べる。データを他の用途に使うなら「表形式」が使いやすい
  • スタイル(配色)は「デザイン → ピボットテーブルスタイル」から選ぶ。縞模様は「スタイルのオプション」でオン/オフを切り替える
  • 更新後も書式を維持するには「ピボットテーブルオプション → 更新時にセルの書式を保持する」にチェックを入れる
  • 条件付き書式(データバー・カラースケール・アイコンセット・上位ルール)はピボットテーブルの値エリアにも適用できる
  • 印刷時の見出し繰り返しは「ページレイアウト → 印刷タイトル」で設定する

Excelピボットテーブルの使い方完全ガイドに戻る

ABOUT ME
IT解決チャンネル編集部
ExcelやWord、Windows、Googleスプレッドシートなど、ビジネスで使うITツールの使い方を初心者にもわかりやすく解説しています。関数の使い方から実務で役立つ応用テクニックまで、画像付きでていねいに紹介。パソコン操作で困ったときの頼れる情報源を目指しています。