会社のメールと個人のメールを1つの画面で見たい。PCを入れ替えてメールが入っていない。部署異動で新しいアドレスが増えた——Outlookにアカウントを追加する場面は、意外と頻繁にやってきます。

ただしここで多くの人がつまずきます。いま使っているOutlookが「新しいOutlook」か「クラシックOutlook」かで、メニューの場所がまったく違うからです。

最初に確認|あなたのOutlookはどちらか

手順に入る前に、ここを間違えると探しても見つかりません。

新しいOutlook クラシックOutlook
見分け方 右上に「新しいOutlook」のトグルがある トグルがない/オフになっている
追加場所 設定 →アカウント ファイル →アカウントの追加
見た目 Web版に近い 従来のリボン表示

両者の違いや切り替え方は新しいOutlookと従来版の違いで解説しています。

新しいOutlookで追加する

  1. 「表示」タブから「設定の表示」を選ぶ(または「ファイル」タブから「アカウント情報」)
  2. 「アカウント」→「アカウント」と進む
  3. 「Emailアカウント」の欄で「アカウントの追加」をクリック
  4. 追加したいメールアドレスを入力して続行
  5. 画面の指示に従ってパスワードを入力

なおフォルダー一覧の下部にある「アカウントの追加」からも同じ操作ができます。こちらのほうが早い場合もあります。

クラシックOutlookで追加する

従来版はもっと単純です。

  1. 「ファイル」タブを開く
  2. 「アカウントの追加」を選ぶ
  3. メールアドレスを入力して「接続」をクリック
  4. パスワードを入力して完了

最初の1つ目でも、2つ目以降でも手順は同じです。「アカウント設定」の奥まで潜る必要はありません。

追加できるアカウントの種類

Outlookは自社のサービス以外にも対応しています。

  • Outlook.com / Hotmail.com——Microsoftアカウント
  • 職場または学校のアカウント——Microsoft 365で使うもの
  • Exchange——社内メールサーバー
  • Gmail
  • Yahoo!
  • iCloud
  • IMAPで接続するその他のプロバイダー

プロバイダーのメールも、IMAPに対応していれば追加できます。

つまずきやすい点|Gmailなどは「アプリパスワード」が要ることがある

ここが最大の関門です。

Microsoft公式も、Gmail・Yahoo・iCloudなど一部のプロバイダーでは、プロバイダー側のWebサイトでいくつかの設定変更が必要になると案内しています。

アプリパスワードとは

普段ログインに使っているパスワードとは別に発行する、アプリ専用のパスワードです。

二段階認証を有効にしていると、通常のパスワードだけでは外部アプリから接続できません。そのためプロバイダーのサイトでアプリパスワードを生成し、それをOutlookに入力する必要があります。

「パスワードは合っているのに弾かれる」という症状のほとんどはこれです。パスワードを打ち直しても解決しません。

どこで発行するか

Outlookの中ではなく、各プロバイダーのアカウント管理画面で発行します。Googleなら Googleアカウントのセキュリティ設定、Appleなら Apple ID の管理ページです。

会社のアカウントを追加する場合

Microsoft 365やExchangeの職場アカウントは、メールアドレスとパスワードだけで自動設定されることがほとんどです。サーバー名やポート番号を手入力する必要はありません。

ただし会社によっては制限がかかっています。

  • 多要素認証——スマートフォンでの承認を求められる
  • デバイスの登録——管理対象のPCでないと接続できない設定
  • そもそも追加が禁止——情報システム部門のポリシーで制限されている場合がある

会社PCで弾かれる場合、設定の問題ではなくポリシーの可能性があります。何度も試す前に情報システム部門に確認してください。

追加できないときの確認

症状 確認すること
パスワードが通らない アプリパスワードが必要なプロバイダーではないか
設定画面が見つからない 新しいOutlookとクラシックを取り違えていないか
途中で止まる 会社のポリシーで制限されていないか
追加できたが受信しない 受信できないときの対処を確認

パスワードを忘れている場合は、打ち直しを繰り返さず各サービスのサインインヘルパーで再設定してください。試行回数が多いとロックがかかることがあります。

追加した後|使い分けを整える

アカウントが増えると、今度はどのアドレスから送るかが問題になります。

  • 既定の送信元を決める——意図しないアドレスからの送信を防ぐ
  • 署名をアカウントごとに設定する——署名の設定方法
  • 受信トレイを分ける——混在させない

複数アカウントの運用はOutlookで複数アカウントを管理する方法にまとめています。

会社のアドレスで私用メールを送ってしまう事故は、追加直後に起きがちです。最初に送信元の既定を確認しておくことをおすすめします。

よくある質問

Q. アカウントの追加はどこから行いますか?

新しいOutlookは「設定」→「アカウント」→「アカウントの追加」クラシックOutlookは「ファイル」→「アカウントの追加」です。使っているバージョンで場所が違います。

Q. Gmailを追加できますか?

できます。ただしアプリパスワードの発行が必要な場合があります。通常のパスワードで弾かれるときは、Googleアカウントのセキュリティ設定でアプリパスワードを作成してください。

Q. パスワードは合っているのに追加できません

アプリパスワードが必要なケースがほとんどです。二段階認証を有効にしていると、通常のパスワードでは外部アプリから接続できません。

Q. 会社のメールが追加できません

会社のポリシーで制限されている可能性があります。多要素認証やデバイス登録が必要な場合もあるため、情報システム部門に確認してください。

Q. アカウントは何個まで追加できますか?

実用上は複数追加できますが、増やすほど動作が重くなることがあります。使わないアカウントは削除しておくほうが快適です。

Q. 追加したアカウントのメールはPCに保存されますか?

接続方式によって変わります。バックアップについてはOutlookのデータをバックアップする方法をご覧ください。

まとめ

  • 新しいOutlookとクラシックで手順が違う。まずどちらかを確認する
  • 新しいOutlook——「設定」→「アカウント」→「アカウントの追加」(フォルダー一覧の下部からも可)
  • クラシックOutlook——「ファイル」→「アカウントの追加」。1つ目でも2つ目以降でも同じ
  • Outlook.com・職場/学校・Exchange・Gmail・Yahoo!・iCloud・IMAPに対応
  • Gmailなどは「アプリパスワード」が必要な場合がある。「パスワードが合っているのに弾かれる」原因のほとんどがこれ
  • 会社PCで弾かれるのはポリシーの可能性。試行を繰り返す前に情報システム部門へ
  • 追加後は既定の送信元と署名を先に整える

参考・出典

  • Outlook for Windows にメール アカウントを追加する|Microsoft サポート――新しいOutlookでの手順(「表示」タブ→「設定の表示」→「アカウント」→「Emailアカウント」→「アカウントの追加」)、クラシックOutlookでの手順(「ファイル」→「アカウントの追加」→「接続」)、対応するアカウントの種類、Gmail・Yahoo・iCloudでプロバイダー側の設定変更やアプリパスワードが必要になること