仕事用と個人用、または複数の会社メールを別々のアプリで確認するのは手間がかかります。Outlookは複数のメールアカウントを1つの画面で管理できるため、ウィンドウを切り替えずに全アカウントのメールをチェックできます。

この記事では、Outlookへのアカウント追加手順から、送信元の切り替え・統合受信トレイの設定まで解説します。

この記事でわかること
・Outlookに新しいメールアカウントを追加する手順
・Microsoft 365・Outlook.com・Gmail・会社メール(IMAP/Exchange)の追加方法
・メール送信時に差出人アカウントを切り替える方法
・複数アカウントのメールをまとめて確認する方法
・不要になったアカウントを削除する手順
・アカウントごとの署名設定

Outlookに追加できるアカウントの種類

アカウントの種類 接続方式
Microsoft 365 / Exchange 自動構成(メールアドレスとパスワードだけで設定完了)
Outlook.com / Hotmail 自動構成
Gmail OAuth認証(Googleアカウントへの許可が必要)
会社のメール(IMAP/POP3) サーバー設定(受信・送信サーバーのアドレスが必要)
Yahoo!メール IMAP設定

アカウントを追加する手順

新しいOutlook(Microsoft 365最新版)の場合

  1. 画面左下または設定から「アカウントの追加」をクリックする
  2. 追加したいメールアドレスを入力して「続行」をクリックする
  3. パスワードを入力してサインインする(Gmailの場合はGoogleのログイン画面が開く)
  4. アカウントが追加されてフォルダーパネルに表示される

従来のOutlookデスクトップ版(2019/2021)の場合

  1. ファイル」→「アカウントの追加」をクリックする
  2. メールアドレスを入力して「接続」をクリックする
  3. パスワードを入力してサインインする
  4. 「完了」をクリックして追加する
GmailをOutlookに追加するには、Googleアカウント側の設定が必要です。GmailのWebページで「設定」→「すべての設定を表示」→「転送とPOP/IMAP」→「IMAPを有効にする」を設定してから接続すると、メールが双方向で同期されます。Google側でOutlookへのアクセスを許可する画面が表示されるため、「許可」をクリックしてください。

会社メール(IMAP/POP3)を手動設定で追加する

自動構成できない会社メールは、サーバー設定を手動入力します。

  1. アカウント追加の画面でメールアドレスを入力し、「詳細オプション」→「自分でアカウントを手動設定する」を選択する
  2. 「IMAP」または「POP3」を選択する
  3. 受信サーバー・送信サーバーのアドレスとポート番号を入力する(社内のシステム担当者またはホスティング会社に確認する)
  4. ユーザー名(メールアドレス)とパスワードを入力して接続する
⚠️ IMAPとPOP3の違い:IMAPはサーバーとメールを同期するため、複数デバイスで同じメール状態を共有できます。POP3はサーバーからメールをダウンロードして削除するため、1台のPCでしか見られなくなることがあります。特別な理由がなければIMAPを選ぶことをおすすめします。

メール送信時に差出人アカウントを切り替える

複数のアカウントがある場合、新規メール作成時にどのアカウントから送るかを選択できます。

  1. 新規メール作成画面を開く
  2. 差出人」フィールドをクリックする(「差出人」が表示されない場合は「オプション」タブ→「差出人の表示」から表示できる)
  3. ドロップダウンから送信に使うアカウントを選択する
特定のフォルダーからメールを作成すると、そのフォルダーに対応するアカウントが既定の差出人になります。例えば「Gmail」フォルダーから返信するとGmailアカウントから送信されます。送り間違いを防ぐため、返信時は差出人フィールドを確認する習慣をつけましょう。

複数アカウントのメールをまとめて確認する

アカウントごとに個別の受信トレイが作られますが、すべてのアカウントのメールを1か所でまとめて見ることもできます。

新しいOutlookでの統合ビュー

新しいOutlookでは、フォルダーパネルの最上部に「すべてのアカウント」という統合ビューが自動的に表示されます。ここをクリックすると全アカウントの受信トレイが1つの一覧で表示されます。

従来のOutlookでのお気に入りフォルダー活用

  1. 各アカウントの受信トレイを右クリック→「お気に入りフォルダーに追加」をクリックする
  2. フォルダーパネル上部の「お気に入り」に全アカウントの受信トレイが並ぶ
  3. アカウントを切り替えずに確認できる

アカウントごとに署名を設定する

複数アカウントがある場合、アカウントごとに異なる署名を設定できます。

  1. ファイル」→「オプション」→「メール」→「署名」をクリックする(または新規メール作成画面の「挿入」→「署名」→「署名」)
  2. 「新しいメール」「返信/転送」の欄で、アカウントを選択してから使用する署名を設定する

署名の詳しい設定手順はOutlookの署名の設定方法をご覧ください。

アカウントを削除する

新しいOutlookの場合

  1. 設定(歯車アイコン)→「アカウント」をクリックする
  2. 削除したいアカウントを選択して「削除」をクリックする

従来のOutlookデスクトップ版の場合

  1. ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」をクリックする
  2. 「電子メール」タブで削除したいアカウントを選択して「削除」をクリックする
⚠️ アカウントを削除してもメールサーバー上のメールは消えません。ただし、IMAP接続の場合はOutlook内のキャッシュ(OSTファイル)が削除されます。POP3でダウンロード済みのメールは、削除前にバックアップをとっておくことをおすすめします。

既定のアカウント(送信元)を設定する

複数アカウントがある場合、どのアカウントから新規メールを送信するかを「既定のアカウント」として設定できます。

従来のOutlookデスクトップ版の場合

  1. ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」をクリックする
  2. 「電子メール」タブで既定にしたいアカウントを選択する
  3. 既定として設定」をクリックする
  4. アカウント名の横にチェックマークが付き、以後の新規メール作成時にそのアカウントが自動的に選択される
返信・転送メールは、受信したアカウントから自動的に送信されます。既定アカウントの設定は「新規メール」にのみ影響します。受信したメールへの返信時は差出人フィールドを確認する必要はありません。

アカウントの送受信タイミングを設定する

Outlookは定期的にすべてのアカウントのメールを自動受信しますが、アカウントごとに受信間隔を変えることができます。

  1. 送受信」タブ→「送受信グループの定義」をクリックする
  2. 「グループの編集」をクリックして対象グループを選択する
  3. 特定のアカウントのチェックを外すと、そのアカウントは自動受信の対象から除外できる
  4. 送受信間隔(分)を変更して「OK」をクリックする
💡 普段使いのアカウントは5分間隔、個人用のアカウントは30分間隔などに設定すると、重要なメールは素早く受信しつつ、個人用は必要なときだけ確認するという使い方ができます。手動で受信する場合はF9キーを押すと全アカウントで即時受信できます。

パスワードが変わったときの更新手順

アカウントのパスワードを変更した後、Outlookがメールを受信できなくなった場合はOutlook側のパスワードも更新する必要があります。

新しいOutlookの場合

  1. 設定(歯車アイコン)→「アカウント」→対象アカウントをクリックする
  2. 「サインインし直す」または「パスワードの変更」をクリックして新しいパスワードを入力する

従来のOutlookデスクトップ版の場合

  1. ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」をクリックする
  2. 対象アカウントを選択して「変更」をクリックする
  3. パスワード欄を更新して「次へ」→「完了」をクリックする
⚠️ Microsoft 365(Exchange)のパスワード変更後にOutlookが認証を求め続ける場合があります。その際は「ファイル」→「Officeアカウント」→「サインアウト」をしてから再サインインすると解決することが多いです。それでも解決しない場合はWindowsの資格情報マネージャー(コントロールパネル)からOutlook関連の資格情報を削除してから再起動してみてください。

接続が不安定なアカウントのトラブルシューティング

追加したアカウントが正常にメールを受受信できない場合の確認事項です。

症状 確認・対処
「接続できません」エラー インターネット接続を確認する。IMAPサーバーのアドレス・ポート番号を再確認する
メールが届かない・遅延する Outlookの左下に「接続中」や「オフライン」が表示されていないか確認する。F9で手動受信を試みる
Gmailの認証エラー Googleアカウントの「安全性の低いアプリのアクセス」またはOAuth設定を確認する。2段階認証を使っている場合はアプリパスワードが必要なことがある
送信だけできない SMTPサーバーのアドレス・ポート・認証設定を確認する。送信ポートは587(STARTTLS)または465(SSL)が一般的

まとめ

  • アカウント追加は「ファイル」→「アカウントの追加」またはアカウント設定から
  • Microsoft 365・Outlook.com・Gmailはメールアドレスとパスワードだけで自動構成できる
  • 会社メール(IMAP/POP3)は受信・送信サーバーの手動設定が必要
  • 送信時の差出人は「差出人」フィールドのドロップダウンで切り替える
  • 既定の送信アカウントは「アカウント設定」→「電子メール」タブ→「既定として設定」で変更できる
  • 全アカウントのメールは統合ビュー・お気に入りフォルダーでまとめて確認できる
  • パスワード変更後にエラーが続く場合は「Officeアカウント」からサインインし直すと解決することが多い
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IT解決チャンネル編集部
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