「毎朝、Excelの一覧を開いて、当日の対応リストをメールで共有している」「毎週金曜に、進捗をまとめて関係者へ送っている」——こうした決まった時間に繰り返す集計&連絡も、Power Automateなら自動化できます。毎日・毎週の指定時刻に、ExcelのデータをまとめてメールやTeamsで自動送信する「定期レポート」フローの作り方を解説します。

朝いちばんの定型作業から解放され、送り忘れもなくなります。手順つきで紹介するので、そのまま真似して作れます。Power Automateの基本はPower Automateとは?できること・始め方をご覧ください。

このフローで実現できること(完成イメージ)

今回作るのは、「毎営業日の朝8時に、Excelの一覧を読み取り、表にまとめてメールで自動送信する」フローです。トリガーを「時刻」にするため、パソコンを開いていなくてもクラウド上で自動実行されます。

項目 設定内容
フローの種類 スケジュール済みクラウドフロー
トリガー(きっかけ) 毎日(または平日)決まった時刻
アクション(処理) Excelから行を取得 → 表に整形 → メール送信

事前に準備するもの

  • Microsoft 365のアカウント
  • レポート元になるExcelファイル(OneDrive/SharePoint上に置き、テーブル化しておく)
  • レポートの送信先メールアドレス

Excelのテーブル化がまだの方は、フォームの回答をExcelに自動転記する方法の「事前準備」でテーブル化の手順を解説しています。

定期レポートを自動送信する手順

STEP1. スケジュール済みクラウドフローを作成する

make.powerautomate.com にサインインし、「作成」→「スケジュール済みクラウドフロー」を選びます。フロー名(例:「朝の定期レポート」)を入力し、繰り返し間隔を「1日ごと」、開始時刻を8:00に設定して「作成」をクリックします。

STEP2. タイムゾーンと曜日を調整する

トリガーの「詳細オプションを表示する」をクリックし、次を設定します。ここを忘れると送信時刻がずれるので注意です。

  • タイムゾーン(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京を選ぶ
  • 設定曜日…平日のみ送りたい場合は「月・火・水・木・金」にチェック

STEP3. Excelから行を取得する

「+新しいステップ」をクリックし、「表内に存在する行を一覧表示」(Excel Online (Business))を追加します。保存先・Excelファイル・テーブルを指定すると、テーブル内の行データをまとめて取得できます。

「今日の分だけ」など絞り込みたい場合は、詳細オプションの「フィルタークエリ」で条件を指定できます(例:ステータスが「未対応」の行だけ)。

STEP4. 取得したデータを表に整形する

もう一度「+新しいステップ」をクリックし、「HTML テーブルの作成」(データ操作)を追加します。「開始」欄に、STEP3で取得した「value(値)」を動的なコンテンツで指定します。これで、行データが見やすい表(HTML)に変換されます。

STEP5. メールで送信する

最後に「メールの送信(V2)」(Office 365 Outlook)を追加します。宛先・件名を入力し、本文に動的なコンテンツから「出力(HTMLテーブルの作成の結果)」を差し込みます。これで、Excelの一覧が表形式で入ったレポートメールが送れます。Teamsに送りたい場合は、代わりにTeamsへの投稿アクションを使います。

STEP6. 保存してテストする

右上の「保存」後、「テスト」→「手動」でその場で実行し、レポートメールが届くか確認します。表が正しく入っていれば成功です。あとは毎朝8時に自動で届きます。

つまずきやすいポイントと対処法

症状 原因・対処
送信時刻がずれる タイムゾーンが標準時(UTC)のまま。詳細オプションで(UTC+09:00)東京に変更する
メールの表が崩れる/タグがそのまま出る 本文がプレーンテキスト扱いになっている。本文欄をリッチテキスト(コードビュー)にして、HTMLテーブルの出力を貼る
行が取得できない Excelがテーブル化されていない、またはローカル保存。OneDrive/SharePoint上でテーブル化する
土日にも届く 詳細オプションの「設定曜日」で平日のみにチェックする

さらに便利にする応用アイデア

  • 件数をタイトルに入れる…「本日の未対応:5件」のように、取得した行数を件名に差し込む
  • Teamsに投稿する…メールの代わりにTeamsのチャネルへ投稿し、チーム全員で共有する
  • 週次・月次レポートにする…繰り返し間隔を「1週間ごと」「1か月ごと」に変えるだけで週報・月報になる
  • 0件のときは送らない…条件分岐で「対象が0件ならメールを送らない」ようにして、無駄な通知を減らす

よくある質問(FAQ)

Q. パソコンの電源を切っていても動く?

はい。スケジュール済みクラウドフローはクラウド上で動くため、自分のパソコンが起動していなくても、指定時刻になれば自動で実行されます。

Q. 無料の範囲でできる?

Excel・Outlook・Teamsといった標準アプリだけで完結するため、多くの場合Microsoft 365に付帯する範囲で作成できます。実行頻度の上限などはプランによって異なるため、詳細は公式情報をご確認ください。

まとめ

スケジュール済みクラウドフローを使えば、毎日・毎週の集計&連絡を自動化できます。ポイントはタイムゾーンを東京に設定することと、「HTML テーブルの作成」でデータを見やすい表に整形することの2つ。定例業務が多い方ほど、効果を実感できるはずです。

他の自動化パターンはPower Automateとは?できること・始め方から、個別の作り方は定型メールの自動送信フォーム回答のExcel転記承認フローTeams自動通知添付ファイルの自動保存をあわせてご覧ください。

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IT解決チャンネル編集部
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