「写真100枚のファイル名をまとめて整理したい」「ファイル名に連番を付けたい」——大量のファイル名を1つずつ変更するのは大変です。そんなときに便利なのが、PowerToysに含まれるPowerRename(パワーリネーム)です。

右クリックから複数のファイル名を一括で変更でき、検索・置換・連番付け・正規表現まで対応する強力なツールです。しかも変更前にプレビューで確認でき、失敗しても元に戻せます。この記事では使い方を徹底解説します。

PowerRenameとは?

PowerRenameは、複数ファイルの名前を一括で変更できるリネームツールです。単純な置換から、連番付け、正規表現を使った高度な変換まで対応しています。

項目 内容
料金 無料(PowerToysの一機能)
起動方法 ファイルを右クリック
主な機能 検索・置換/連番/正規表現/大文字小文字変換
プレビュー 変更前に結果を確認できる
元に戻す Ctrl + Zで取り消し可能

事前準備:PowerToysをインストール

PowerRenameを使うには、まずPowerToysが必要です。Microsoft Storeで「PowerToys」と検索し、提供元がMicrosoft Corporationのものをインストールしてください。詳しくはPowerToysの使い方とインストール方法で解説しています。

インストール後、設定で「PowerRename」がオンになっていることを確認しましょう。

基本の使い方(4ステップ)

  1. 名前を変更したいファイルを複数選択する
  2. 右クリック →「PowerRenameで名前を変更」を選択
    ※メニューにない場合は「その他のオプションを表示」の中にあります
  3. 「検索する文字列」と「置換後の文字列」を入力
  4. 右側のプレビューで確認して「適用」をクリック

例えば「検索:旅行、置換:沖縄旅行」とすると、ファイル名に含まれる「旅行」がすべて「沖縄旅行」に置き換わります。

主なオプション設定

オプション 内容
すべての出現箇所を一致 ファイル名内の該当文字をすべて置換(オフなら最初の1つだけ)
大文字と小文字を区別する 大文字・小文字を区別して検索
ファイル名のみ 拡張子を変えずにファイル名だけ変更
拡張子のみ 拡張子だけを変更
ファイルを含める/フォルダを含める 対象をファイルだけ・フォルダだけに絞る
サブフォルダーを含める フォルダ内のファイルも対象にする

大文字・小文字を一括変換する

「テキストの書式設定」から、ファイル名の大文字小文字を一括変換できます。

  • すべて小文字:FILE.txt → file.txt
  • すべて大文字:file.txt → FILE.txt
  • 各単語の先頭を大文字:my file.txt → My File.txt
  • 文の先頭を大文字:my file.txt → My file.txt

連番(カウンター)を付ける

PowerRenameの便利な機能が連番付けです。「項目の列挙」をオンにして、置換後の文字列に特定のパターンを入れると、自動で番号が振られます。

パターン 意味
${} 0から始まる連番
${start=X} 開始番号を指定(例: 1から)
${increment=X} increment(増える数)を指定(例: 2ずつ)
${padding=X} 桁数を揃える(例: 001, 002…)

具体例:置換後の文字列を 写真_${padding=3}${start=1} にすると、「写真_001」「写真_002」「写真_003」…と連番が付きます。

大量の写真や書類を「001、002、003…」と整理したいときに非常に便利です。

ファイルの日付を名前に入れる

ファイルの作成日時を、名前に自動で挿入することもできます。置換後の文字列に日付パターンを入力します。

パターン 意味
$YYYY 年(4桁) 2026
$MM 月(2桁) 06
$DD 日(2桁) 28
$hh / $mm 時 / 分 14 / 30

例えば置換後を $YYYY-$MM-$DD_report にすると、「2026-06-28_report」のように日付入りのファイル名になります。書類整理に役立ちます。

正規表現で高度な変換をする

「正規表現を使用する」をオンにすると、より複雑な変換ができます。少し上級者向けですが、よく使うパターンを紹介します。

やりたいこと 検索 置換
先頭に文字を追加 ^ 新規_
末尾に文字を追加 $ _完成
日付の順番を入れ替え
(29-03-2026→2026-03-29)
(d{2})-(d{2})-(d{4}) $3-$2-$1
すべてのテキストを置換 .* 任意の名前

正規表現を使うときは「すべての出現箇所を一致」をオンにするのがおすすめです。なお、複雑な正規表現はCopilot(AI)に作ってもらうこともできます。

プレビューと元に戻す機能

PowerRenameの安心ポイントが、プレビュー元に戻す機能です。

  • プレビュー:適用前に「変更前→変更後」の名前が一覧表示されるので、失敗を防げる
  • チェックで対象を選択:プレビュー画面で、名前を変えたくないファイルのチェックを外せる
  • 元に戻す:万一間違えても、エクスプローラーでCtrl + Zを押せば元に戻せる

大量のファイルを扱うときも、プレビューで確認してから実行できるので安心です。

こんな場面で役立つ

  • 写真整理:「IMG_1234」を「旅行_001」のように連番でリネーム
  • 書類管理:ファイル名に日付を一括追加
  • 命名規則の統一:バラバラなファイル名を一定のルールに揃える
  • 誤字の一括修正:複数ファイルに共通する間違いをまとめて訂正

よくある質問

右クリックメニューに出てこない

Windows 11では「その他のオプションを表示」(Shift + F10)の中にあります。また、PowerToysの設定でPowerRenameがオンになっているか確認してください。

間違えて変更してしまった

名前変更の直後なら、エクスプローラーでCtrl + Zを押すと元に戻せます。

連番がうまく付かない

「項目の列挙」のチェックがオンになっているか確認してください。また、パターンの書き方(${padding=3}など)が正しいか見直しましょう。

まとめ

PowerToysのPowerRenameを使えば、面倒なファイル名の一括変更が右クリックだけで完了します。検索・置換の基本から、連番付け・日付挿入・正規表現まで対応し、しかもプレビューと元に戻す機能で安心です。

まずは基本の検索・置換から試し、慣れてきたら連番や日付の挿入も活用してみてください。PowerToysには他にも便利な機能があります。画像を一括リサイズするImage Resizerや、PowerToysの全機能ガイドもあわせてご覧ください。

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IT解決チャンネル編集部
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