PDFの表をExcelで再利用したいのに、コピペすると形が崩れて困ったことはありませんか。PDFをExcelに変換すれば、表のデータをそのまま計算や編集に使えます。

この記事では、PDFをExcelに変換する無料の方法を、表が崩れないコツやスキャンPDFの扱いまで含めて解説します。機密書類でも安心して使える、アップロード不要の方法も紹介します。

PDFをExcelに変換する3つの方法

方法 特徴 こんな人に
オンライン変換ツール 手軽だがファイルをアップロードする 機密でない書類を素早く変換したい
Word経由で変換 無料・アップロード不要 安全に変換したい
コピー&貼り付け ごく簡単な表向け 小さな表だけ取り込みたい

機密情報を含むPDFは、外部にアップロードしない方法(Word経由・コピペ)がおすすめです。

方法1:オンライン変換ツールを使う

「PDF Excel 変換」で検索すると、無料のオンライン変換サービスが見つかります。

  1. 変換サイトを開く
  2. PDFファイルをアップロードする
  3. 「Excelに変換」をクリック
  4. 変換されたExcelファイルをダウンロードする

手軽ですが、ファイルを外部サーバーにアップロードする点に注意が必要です。社外秘の書類や個人情報を含むPDFには使わない方が安全です。

方法2:Word経由で変換する(無料・アップロード不要)

Wordには、PDFを開いて編集できる機能があります。これを使えば、外部にアップロードせずにPDFのデータを取り出せます。

  1. Wordを起動し「ファイル」→「開く」でPDFを選ぶ
  2. 「PDFをWord形式に変換します」というメッセージが出たら「OK」
  3. PDFの内容がWordで開く
  4. 表の部分を選択してコピー(Ctrl+C)
  5. Excelに貼り付け(Ctrl+V)

PDF→Wordの変換について詳しくは、PDFをWordに変換する無料の方法で解説しています。

方法3:コピー&貼り付けで取り込む

簡単な表なら、PDFから直接コピーしてExcelに貼り付ける方法もあります。

  1. PDFを開き、表の部分を選択する
  2. コピー(Ctrl+C)する
  3. Excelに貼り付ける(Ctrl+V)
  4. 必要に応じて「区切り位置」で列を整える

ただし、この方法は列がずれやすいため、複雑な表には向きません。

【重要】表が崩れる原因と対処法

PDFをExcelに変換すると、表が崩れることがあります。原因と対処法を知っておきましょう。

症状 原因 対処法
列がずれる PDFの表組みが認識されていない 「区切り位置」機能で列を分け直す
1つのセルに複数列が入る スペースで区切られている 区切り位置で「スペース」を区切りに指定
文字化けする フォントや文字コードの問題 別の変換方法を試す
数字が文字列になる 数値として認識されていない セルの書式を「数値」に変更

列がずれた場合は、Excelの「データ」タブ →「区切り位置」を使うと、スペースやカンマで列を分け直せます。

スキャンしたPDF(画像PDF)の場合

紙をスキャンしたPDFは「画像」として保存されているため、そのままではコピーも変換もできません。この場合はOCR(文字認識)が必要です。

OCRを使えば、画像の中の文字をテキストとして読み取り、Excelに取り込めます。詳しくはスキャンPDFをOCRで無料でテキスト化する方法をご覧ください。

変換後に確認したいポイント

  • 数値が正しく計算できる形になっているか(文字列になっていないか)
  • 列・行が元の表とずれていないか
  • 結合セルが崩れていないか
  • 桁区切りや単位が正しく入っているか

変換は完璧ではないので、取り込んだ後は必ず内容を確認しましょう。

Power QueryでPDFを直接Excelに取り込む(Excel 2019・Microsoft 365)

Excel 2019以降またはMicrosoft 365では、Power Query(データの取得と変換)という機能でPDFをExcelに直接取り込めます。アップロード不要で、表が多いPDFに特に効果的です。

  1. Excelを開いて「データ」タブ→「データの取得」→「ファイルから」→「PDFから」をクリックする
  2. 取り込みたいPDFファイルを選択する
  3. 「ナビゲーター」ウィンドウが表示され、PDF内の表やページが一覧で表示される
  4. 取り込みたい表を選択してプレビューを確認する
  5. 読み込み」をクリックするとExcelのシートに取り込まれる
Power Queryは複数の表を一度に取り込んだり、定期更新に対応しています。毎月同じ形式のPDFから表を取り込む業務では、一度設定すると次回以降は「更新」ボタン一つで最新データに更新できます。
⚠️ 「PDFから」の選択肢がない場合はExcelのバージョンが古い可能性があります。Excel 2016以前はPDFの直接取り込みに非対応です。WordやVBAを使った方法、またはオンライン変換ツールをご利用ください。

取り込み後の整形手順

どの方法で取り込んでも、変換後にExcelで整形が必要なケースがほとんどです。よくある整形作業を覚えておきましょう。

列がずれた場合:区切り位置で列を整える

  1. 整形したいセル範囲を選択する
  2. データ」タブ→「区切り位置」をクリックする
  3. 「コンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」を選ぶ
  4. 区切り文字を「スペース」または「カンマ」から選択する
  5. 「完了」をクリックして列に分割する

文字列になった数値を数値に変換する

数字のはずのセルが文字列になっていると計算ができません。

  1. 問題のセルを選択すると、左上に「!(エラーインジケーター)」が表示される
  2. 「!」をクリック→「数値に変換する」を選ぶ

または空白セルに「1」と入力してコピーし、変換したいセル範囲に「形式を選択して貼り付け → 乗算」を実行すると一括変換できます。

スキャンPDF(画像PDF)からExcelに取り込む方法

スキャンして作られたPDFは画像データなので、そのままではコピーも変換もできません。テキストとして認識させるにはOCR(光学文字認識)が必要です。

  • Microsoft 365のPower Query:一部のスキャンPDFでもOCR処理されて取り込める場合がある
  • Google DriveのOCR機能:Google DriveにアップロードしてGoogleドキュメントとして開くとテキスト化され、Excelにコピー可能
  • 専用OCRツール:精度が必要な場合はスキャンPDFをOCRでテキスト化する方法を参照

まとめ

  • PDFをExcelに変換する方法は「オンラインツール・Word経由・コピペ・Power Query」の4種類がある
  • 機密書類はアップロード不要の「Word経由」または「Power Query」が安全
  • Excel 2019/Microsoft 365では「データ → PDFから」でPower Queryが直接PDFの表を取り込める
  • 取り込み後は「区切り位置」で列を整え、文字列になった数値はエラーインジケーターから変換する
  • スキャンPDFはOCRが必要。Google DriveのOCR機能が無料で使いやすい
  • 変換後は必ず数値・日付・計算が正しく機能するか確認する
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IT解決チャンネル編集部
ExcelやWord、Windows、Googleスプレッドシートなど、ビジネスで使うITツールの使い方を初心者にもわかりやすく解説しています。関数の使い方から実務で役立つ応用テクニックまで、画像付きでていねいに紹介。パソコン操作で困ったときの頼れる情報源を目指しています。