「PDFをPowerPointに変換したい」「資料のPDFをパワポで編集したい」というケースは意外と多いです。ただし、PDFは編集を想定しない形式のため、変換すると多少レイアウトが崩れることがあります。

この記事ではPDFをPowerPointに変換する無料の方法を4つ紹介し、変換後のレイアウト崩れを直すコツもあわせて解説します。

PDFをPowerPointに変換する方法の比較

PDFをPowerPointに変換する主な方法と、それぞれの特徴を整理します。

方法コストアップロード変換精度向いている場面
Word経由無料不要△(やや崩れやすい)機密書類・ローカル処理したい場合
PowerPoint直接変換無料(M365)不要◎(最も精度が高い)Microsoft 365利用者
Officeオンライン無料版無料OneDriveへMicrosoftアカウント持ち
オンライン変換ツール無料(制限あり)外部サーバーへ○〜◎非機密・手軽に変換したい場合

方法①:Word経由でPDFをPowerPointに変換する(無料・アップロード不要)

WordはPDFを開く機能を持っており、WordからPowerPoint形式に変換することでPDFをパワポにできます。アップロード不要でローカル処理できるため、機密書類にも使えます。

  1. Wordを起動して「ファイル」→「開く」からPDFファイルを選択する
  2. 「このファイルをPDF形式から変換すると…」のダイアログで「OK」をクリックする
  3. PDFがWordドキュメントとして開く
  4. ファイル」→「名前を付けて保存」→ファイルの種類を「PowerPoint(*.pptx)」に変更する
  5. 保存」をクリックする
⚠️ Wordで保存できるファイル形式にはPowerPointが含まれていません。Wordで開いた後に直接「.pptx」で保存することはできないため、いったんWordファイル(.docx)として保存してから、次にPowerPointで開いて保存するかコピー&ペーストで内容を移す手順が必要です。複数ページの場合は各ページの内容をコピーしてPowerPointのスライドに貼り付ける方が効率的です。

方法②:PowerPoint 2013以降で直接PDFを開いて変換する(最もきれい)

Microsoft 365またはPowerPoint 2013以降であれば、PDFをPowerPointに直接変換できる機能が備わっています。Word経由より変換精度が高いです。

  1. PowerPointを起動する
  2. ファイル」→「開く」をクリックする
  3. ファイルの種類を「すべてのファイル(*.*)」または「PDFファイル(*.pdf)」に変更する
  4. 変換したいPDFファイルを選択して「開く」をクリックする
  5. 「PDFをPowerPoint形式に変換します…」のダイアログで「OK」をクリックする
  6. 変換が完了したらPowerPointで各スライドを確認する
  7. ファイル」→「名前を付けて保存」でPowerPoint形式(.pptx)として保存する
これがPDFをPowerPointに変換する最も精度の高い方法です。テキスト・画像・レイアウトが比較的きれいに変換されます。特に箇条書きや表がきれいに変換されやすいです。ただしフォントや細かい位置関係は元のPDFと完全には一致しません。

方法③:PowerPoint for the web(Office無料版)で変換する

Microsoftアカウント(無料)があれば、ブラウザ上のPowerPointオンライン版でPDFを変換できます。Officeをインストールしていないパソコンでも使えます。

  1. ブラウザでOneDriveにアクセスしてMicrosoftアカウントでログインする
  2. 新規」または「アップロード」からPDFファイルをOneDriveにアップロードする
  3. アップロードしたPDFファイルをクリックして開く
  4. PowerPointで編集」をクリックすると、PDFがPowerPointオンライン版に変換されて開く
  5. 名前を付けて保存」→「コピーのダウンロード」でPPTXファイルとして保存する
💡 OneDriveへのアップロードが必要ですが、外部の第三者サービスではなくMicrosoftのサーバーに保存されます。完全ローカルで処理したい場合は方法①②、外部への送信を避けたい機密書類の場合もOneDriveより方法②が安全です。

方法④:オンライン変換ツールを使う(手軽・機密書類には不向き)

ブラウザで「PDF PowerPoint 変換」と検索すると、様々な無料オンラインツールが見つかります。手軽に変換できますが、PDFを外部サーバーにアップロードするため、機密書類・個人情報が含まれるPDFには使用しないようにしましょう。

  1. オンライン変換ツールをブラウザで開く
  2. PDFをドラッグ&ドロップまたは「ファイルを選択」でアップロードする
  3. 変換ボタンをクリックして処理が完了するのを待つ
  4. PPTXファイルをダウンロードする
⚠️ 機密書類・個人情報を含むPDFは外部ツールにアップロードしないでください。社外秘の資料・契約書・個人情報が含まれるPDFは方法①②を使うのが安全です。また一部のオンラインツールは無料利用に回数制限があったり、変換後に透かしが入ったりする場合があります。

変換後のレイアウト崩れを直すコツ

PDFをPowerPointに変換すると、どの方法を使っても多少のずれが生じます。変換後に確認・修正すべきポイントを整理します。

よくある変換後の崩れと直し方

よくある崩れ直し方
テキストボックスがずれているテキストボックスをクリックして選択→ドラッグで位置を調整する
フォントが変わっているテキストを選択→フォントメニューから元のフォントを選択し直す
画像が文字に重なっている画像を選択→「書式」タブ→「背面へ移動」または「前面へ移動」で重なり順を調整
テキストが画像として変換されたテキストを入力し直すか、Ctrl+Aで全選択して画像テキストはそのままにして隣にテキストボックスを追加する
日本語の文字化け・豆腐文字そのフォントがPCにインストールされていない可能性。Meiryo・游ゴシック等に変更する

元のPDFと並べて確認する

PowerPointを開きながら元のPDFもEdgeやAcrobat Readerで並べて表示し、各スライドのレイアウトを比較確認するのが確実です。大きなずれがある箇所は手動で修正します。

スキャンPDF(画像PDF)はそのままでは変換できない

スキャンして作られたPDF(画像として保存されているPDF)は、テキストとして変換できず、スライドに画像として貼り付けられるだけになります。

スキャンPDFをPowerPointで編集可能にするには、まずスキャンPDFをOCRでテキスト化してからPowerPoint変換を試みるか、スキャン画像をスライドの背景として貼り付けて上にテキストボックスを重ねる方法を使います。

まとめ

  • PDFをPowerPointに変換する方法は「Word経由・PowerPoint直接・Office無料版・オンラインツール」の4種類
  • 最も変換精度が高いのはPowerPoint 2013以降で直接PDFを開く方法(ファイル → 開く → PDFを選択)
  • 機密書類はアップロード不要のWord経由またはPowerPoint直接変換が安全
  • Microsoftアカウント持ちはOneDrive経由のOffice無料版(PowerPoint for the web)でも変換できる
  • 変換後はテキストのずれ・フォント変更・画像の重なりを手動で修正する必要がある
  • スキャンPDF(画像PDF)はOCRでテキスト化してから変換するか、スライドに画像として貼り付けて使う
  • 変換元のPDFを並べて表示しながら各スライドを確認・修正するのが確実
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IT解決チャンネル編集部
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