Teamsで電話をかける方法|社内通話と外線の違い、通話プランが必要になる境界
「Teamsで電話をかけられますか」——この質問への答えは「相手による」です。
同僚に音声でつなぐのと、取引先の固定電話にかけるのとでは、必要なものがまったく違います。後者には追加のライセンスが要ります。この記事では、その境界と実際の操作を整理します。
結論|2種類の「電話」がある
| Teams同士の通話 | 一般の電話番号へ | |
|---|---|---|
| 相手 | 組織内のTeamsユーザー | 固定電話・携帯電話 |
| 必要なもの | Teamsが使えれば可 | 通話プランが必要 |
| 番号 | 不要(名前で呼び出す) | 電話番号でダイヤル |
Microsoftの公式説明でも、「通話プランが設定されている場合は、Teamsから誰にでも電話をかけることができます」と条件付きで書かれています。裏を返せば、設定がなければ一般の電話番号にはかけられません。
「内線」「外線」という言い方との対応
社内で使われてきた言葉に置き換えると分かりやすくなります。
| 従来の呼び方 | Teamsでは | 追加費用 |
|---|---|---|
| 内線(社内の相手を呼ぶ) | Teams同士の通話 | 不要 |
| 外線(社外へかける・受ける) | 電話番号での発着信 | 通話プランが必要 |
「Teamsを内線代わりに使いたい」だけなら、追加の契約は要りません。今日から使えます。
一方で「代表番号への着信をTeamsで受けたい」「会社の番号から発信したい」となると、外線の話になり、契約が必要です。ここを混同したまま検討を始めると、話がかみ合いません。
Teams同士で話す
同じ組織のメンバーとなら、すぐに音声でつなげます。
- プロフィール画像にマウスを合わせる——ビデオ通話または音声通話のボタンが表示されます
- チャット画面から発信する——やり取りの流れでそのまま通話へ移れます
「チャットで説明するより話したほうが早い」という場面で使う機能です。会議のように事前のスケジュールは要りません。
会議との違い
混同されやすいので整理します。会議は招待してスケジュールするもの、通話はその場でつなぐものです。人数や録画などの機能も異なります。会議の操作はTeams会議の使い方をご覧ください。
一般の電話番号にかけるには
固定電話や携帯電話への発着信には、段階的に2つのものが必要です。
- Teams Phone ライセンス——これが前提になります
- 通話プラン——Teams Phoneライセンスがあることが、通話プランを購入する要件です
「Teams Phoneだけ入れれば外線がかけられる」わけではない点に注意してください。公式にも、Teams Phoneライセンスが通話プラン購入の要件であると明記されています。
通話プランは3種類
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 国内通話プラン | 国内の番号に発信できる。着信時の通話時間は無制限 |
| 国際通話プラン | 国内通話と国際通話の両方の通話時間を含む |
| 従量課金制 | 使った分だけ課金される |
なお「Teams Phone with Calling Plan」というバンドルもあり、こちらはPBX(構内交換機)の機能と、Microsoftを通信事業者とした公衆交換電話網(PSTN)への外線通話をまとめて提供します。
会社として電話をTeamsに寄せるなら、既存のPBXを置き換える話になります。個人の判断で導入できるものではありません。
通話タブでできること
左のメニューにある「通話」タブが起点です。
- 電話番号または名前で発信する
- 通話履歴を確認し、絞り込む
- スピードダイヤル——よく使う相手を登録しておく
- 連絡先の管理
- ボイスメールの確認
- 通話設定の管理
発信の手順
- 「通話」に移動する
- ダイヤルパッドで相手の番号を入力する(または連絡先の名前を入力)
- 「通話」ボタンを選択する
保留と転送
保留にする
通話ウィンドウの上部にある「保留」を選ぶだけです。
転送する
通話中に転送したい場合、通話コントロールの「相談」を使うと、転送する前に相手へ確認を取れます。
「この件、担当者に代わってよろしいですか」と確認してからつなぐ——いきなり転送して不在だった、という事故を防げます。
転送先として選べるもの
設定の通話転送では、次のいずれかを指定できます。
- ボイスメール
- 新しい番号または特定の連絡先
- 通話グループ——複数人にまとめて着信させる
- 代理人——秘書や担当者が代わりに受ける
「通話グループ」と「代理人」は、電話番として運用する組織で効きます。不在時に個人で抱え込まず、チームで受けられる設計です。
導入前に会社として確認したいこと
個人で設定を試す前に、押さえておくと無駄がありません。
- 自社が通話プランを契約しているか——していなければ外線はかけられません
- 電話番号が割り当てられているか
- 既存の電話システムをどうするか——PBXの置き換えは大きな判断です
- 着信をどう受けるか——在席状況と連動するため、ステータスの扱いも設計に関わります
「通話タブにダイヤルパッドが出ない」という場合、操作の問題ではなくライセンスがない可能性が高いです。情報システム部門に確認してください。
スマートフォンで受ける場合の設定はTeamsスマートフォンアプリの使い方にまとめています。
よくある質問
Q. Teamsで固定電話にかけられますか?
通話プランがあればかけられます。公式にも「通話プランが設定されている場合は、Teamsから誰にでも電話をかけることができます」と記載されています。契約がなければ一般の電話番号には発信できません。
Q. 同僚と話すのにライセンスは要りますか?
組織内のTeamsユーザー同士なら、プロフィール画像にマウスを合わせて音声通話やビデオ通話を開始できます。電話番号は使いません。
Q. Teamsを内線の代わりに使えますか?
使えます。社内の相手を呼ぶだけなら追加の契約は不要で、Teams同士の通話がそのまま内線の代わりになります。ただし会社の代表番号での発着信(外線)には通話プランが必要です。
Q. Teams Phoneを買えば外線がかけられますか?
それだけでは足りません。Teams Phoneライセンスは通話プランを購入するための要件です。外線通話には通話プランの契約が別途必要になります。
Q. ダイヤルパッドが表示されません
ライセンスや通話プランが割り当てられていない可能性が高いです。設定ではなく契約の問題なので、情報システム部門に確認してください。
Q. 通話を転送するときに相手を確認できますか?
できます。通話コントロールの「相談」を使うと、転送前に転送先の相手へ確認を取れます。
Q. 不在のときに他の人へ回せますか?
通話転送の設定で「通話グループ」や「代理人」を指定できます。ボイスメールや別の番号へ送ることも可能です。
まとめ
- Teamsの「電話」はTeams同士の通話(内線にあたる)と一般の電話番号への発着信(外線にあたる)の2種類に分かれる
- 内線代わりに使うだけなら追加契約は不要。外線になると通話プランが要る
- Teams同士はプロフィール画像やチャットから即時に発信できる。番号は不要
- 一般の電話番号には通話プランが必要。その前提としてTeams Phoneライセンスが要る
- 通話プランは国内/国際/従量課金制の3種類。国内プランは着信の通話時間が無制限
- 「Teams Phone with Calling Plan」はPBX機能とPSTN外線通話をまとめたバンドル
- 発信は「通話」タブ→ダイヤルパッドまたは名前→「通話」
- 転送前に「相談」で確認できる。転送先はボイスメール/番号・連絡先/通話グループ/代理人
- ダイヤルパッドが出ないのは操作ではなくライセンスの問題であることが多い
参考・出典
- Microsoft Teams での通話について知っておくべきこと|Microsoft サポート――通話プランが設定されている場合にTeamsから誰にでも電話をかけられること、通話タブでできること(番号や名前での発信、通話履歴、スピードダイヤル、連絡先、ボイスメール、通話設定)、ダイヤルパッドからの発信手順
- Microsoft Teams 通話プラン|Microsoft Learn――Teams Phoneライセンスが通話プラン購入の要件であること、国内通話プラン・国際通話プラン・従量課金制の違い、国内通話プランでの着信通話時間が無制限であること、Teams Phone with Calling PlanがPBX機能とPSTNへの外線通話を提供すること
- Microsoft Teams での通話転送、通話グループ、および同時呼び出し|Microsoft サポート――転送先として選べる選択肢(ボイスメール、新しい番号または特定の連絡先、通話グループ、代理人)、通話中の「相談」による転送前確認







