ビジネスメールでは、会社名・名前・連絡先などを記した署名を入れるのが一般的です。Outlook(アウトルック)で署名を登録しておけば、メール作成時に自動で挿入でき、毎回入力する手間が省けます。

この記事では、新しいOutlook・Web版での署名の作成・設定方法から、用途で使い分ける複数署名、自動挿入の設定までわかりやすく解説します。

Outlookの署名とは?

署名とは、メールの末尾に入れる差出人情報のひな形です。会社名・部署・氏名・電話番号・メールアドレスなどをまとめて登録しておけます。

一度登録すれば、メール作成時に自動で挿入されるので、毎回手入力する必要がなくなります。

まずご自身の画面を確認してください。Outlookには従来からのクラシック版と、新しく登場した新しいOutlookがあり、署名の設定場所がまったく違います。

見分け方種類設定場所
左上に「ファイル」タブがあるクラシック版ファイル → オプション
右上に歯車アイコンがある新しいOutlook・Web版設定(歯車) → アカウント

署名の設定方法(クラシック版Outlook)

会社のパソコンで使われていることが多いのはこちらです。

  1. ファイル → オプションをクリック
  2. 左メニューの「メール」を選ぶ
  3. 「署名」ボタンをクリック
  4. 「新規作成」で署名に名前を付ける(例:社外用)
  5. 下の編集ボックスに署名の内容を入力する
  6. 右上の「既定の署名の選択」で、新規メッセージ・返信/転送それぞれに使う署名を選ぶ
  7. OKで保存

メール作成画面から メッセージタブ → 署名 → 署名 と進んでも同じ画面が開きます。こちらのほうが早く開けます。

【重要】クラシック版の署名はパソコンに保存されます

ここが新しいOutlookとの大きな違いです。クラシック版の署名は、そのパソコンの中だけに保存されます。

  • パソコンを買い替えると署名は引き継がれません
  • スマホやWeb版を開いても、その署名は出てきません
  • 新しいOutlookに切り替えると作り直しが必要です

保存場所はエクスプローラーのアドレス欄に次を貼り付けると開けます。

%appdata%MicrosoftSignatures

このフォルダーの中身を新しいパソコンの同じ場所へコピーすれば、署名を移行できます。パソコンを入れ替える前に、このフォルダーをバックアップしておくと安心です。

署名の設定方法(新しいOutlook・Web版)

新しいOutlookとWeb版は、ほぼ同じ手順で署名を設定できます。

  1. 画面右上の「設定」(歯車アイコン)をクリック
  2. 「アカウント」→「署名」を選択
  3. 「新しい署名」をクリックして、署名に名前を付ける(例:会社用)
  4. 編集ボックスに署名の内容を入力(フォント・色・サイズの変更も可能)
  5. 「保存」をクリック

これで署名が登録されました。

新規メール・返信に自動で署名を入れる

署名を毎回手動で入れるのは面倒です。自動挿入を設定しておきましょう。

署名の設定画面に、次の2つの選択肢があります。

設定項目 内容
新規メッセージ 新しくメールを書くとき、自動で挿入する署名
返信/転送 返信・転送するとき、自動で挿入する署名

それぞれのドロップダウンで使いたい署名を選んでおけば、メール作成時に自動で挿入されます。新規と返信で別の署名を使い分けることもできます。

署名の入力例(コピーして使える)

ビジネスでよく使われる署名の例です。自分の情報に置き換えて使ってください。

──────────────────────
株式会社サンプル 営業部
山田 太郎(やまだ たろう)
〒100-0000 東京都千代田区サンプル1-2-3
TEL:03-1234-5678 / FAX:03-1234-5679
Mail:yamada@example.com
──────────────────────

罫線(──)で囲むと、本文と署名が見分けやすくなります。

複数の署名を使い分ける

「社内向け」「社外向け」「個人用」など、用途別に複数の署名を作っておくと便利です。

複数署名の作り方

署名の設定画面で「新しい署名」を繰り返し、それぞれ別の名前で登録します。

メール作成時に署名を切り替える

  1. メール作成画面で「署名」のメニューを開く
  2. 挿入したい署名をドロップダウンから選ぶ

相手や用途に合わせて、その都度ふさわしい署名を選べます。

署名を編集・削除する

  • 編集:設定 →「署名」で対象の署名を選び、内容を変更して保存
  • 削除:署名の一覧で対象を選び、削除ボタンをクリック

署名に画像・ロゴを入れる

署名の編集ボックスにある画像の挿入アイコンから、会社のロゴやバナーを入れられます。

ただし、次の点に注意してください。

  • 相手の環境によっては表示されません。画像を自動で読み込まない設定の人には、四角い枠だけが見えます
  • ファイルサイズを小さくする。やり取りのたびに送信されるため、大きい画像は相手の容量を圧迫します
  • 画像だけに情報を入れない。会社名や電話番号は必ずテキストでも書いてください

迷ったらテキストのみの署名が最も確実です。相手を選ばず、崩れることもありません。

スマホアプリで署名を設定する

Outlookモバイルアプリの署名は、パソコンとは別に管理されています。パソコンで設定しても、スマホには反映されません。

  1. アプリ左上のプロフィールアイコンをタップ
  2. 設定(歯車)→ 署名を開く
  3. 内容を入力して保存

初期状態では「Outlook for Android から送信」のような文言が入っています。そのまま取引先に送ってしまう事故がよく起きるので、早めに書き換えておきましょう。

スマホでは短めの署名(会社名・氏名・電話番号程度)にしておくと、画面を占領せず読みやすくなります。

よくあるトラブルと対処

返信のたびに署名が積み重なる

やり取りが続くと署名がいくつも並んでしまう場合、返信/転送用の署名を「なし」に設定すると解決します。

実務では新規メールだけ署名を自動挿入し、返信では手動で入れる運用が扱いやすいでしょう。返信時は メッセージタブ → 署名 から選べば必要なときだけ挿入できます。

署名のレイアウトが崩れる・文字化けする

メールの形式が「テキスト形式」になっていると、色・フォント・画像はすべて失われます。罫線の位置がずれるのもこれが原因です。

作成画面の書式設定タブで「HTML形式」になっているか確認してください。

なお、罫線に全角の「─」を使うと、相手の環境で位置がずれることがあります。半角のハイフンやイコールを使うほうが崩れにくくなります。

署名が保存されない・消える

次を確認してください。

  • 編集後に「保存」または「OK」を押したか(入力しただけでは保存されません)
  • 会社のパソコンでプロファイルが初期化されていないか(クラシック版の署名はパソコン内にあるため、初期化で消えます)
  • 新しいOutlookに切り替わっていないか(署名の保存場所が変わります)

共有メールボックス用の署名

問い合わせ窓口など共有のアドレスから返信するとき、個人の署名のまま送ってしまう事故がよく起きます。

共有アドレス用の署名を別途作っておき、差出人を切り替えたら署名も差し替える習慣にしてください。

署名が挿入されない・表示されないときの対処法

症状 原因 対処法
自動で署名が入らない 自動挿入が設定されていない 「新規メッセージ」「返信」に署名を割り当てる
古い署名が入る 別の署名が自動挿入に設定されている 自動挿入の署名を選び直す
署名が保存できない 保存ボタンの押し忘れ 編集後に必ず「保存」をクリック

よくある質問(FAQ)

Q. 署名は何行くらいが適切ですか?

4〜6行程度が読みやすい目安です。会社名・氏名・住所・電話・メールアドレスが入っていれば十分です。

長い企業理念やSNSリンクを詰め込むと、本文より署名が長くなり読みにくくなります。

Q. 社内向けと社外向けを自動で切り替えられますか?

宛先による自動切り替えはできません。複数の署名を登録しておき、作成時に手動で選ぶ形になります。

頻度の高いほうを既定に設定しておくと、切り替えの手間が減ります。

Q. 別のパソコンに署名を移せますか?

クラシック版なら %appdata%MicrosoftSignatures のファイルをコピーすれば移せます。

新しいOutlook・Web版はクラウドに保存されるため、サインインすればどの端末でも同じ署名が使えます。

Q. 会社で署名の書式が決まっている場合は?

指定のテンプレートがあるなら、それをコピーして貼り付けてください。Wordなどから貼り付けると余計な書式が混ざることがあるため、いったんメモ帳に貼ってから署名欄へ貼り直すと崩れません。

Q. 署名にメールアドレスを書くと危険ですか?

相手には送信元として既に伝わっているため、署名に書いても実質的な差はありません。ただし個人の携帯番号など、不要な情報は入れないほうが安全です。

まとめ

Outlookの署名は、「設定 → アカウント → 署名」から簡単に作成できます。新規メールと返信に自動挿入を設定しておけば、毎回の入力が不要になり、メール作成がぐっと楽になります。

用途別に複数の署名を作っておくと、相手に合わせた使い分けもできます。Outlookの他の便利機能は、Outlookの基本的な使い方ガイドや、仕分けルールの設定方法もあわせてご覧ください。

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